台風も通り過ぎ、今日は雨の中でしたが浜須賀会館祭りがありました。
雨なのでやはりいつもよりは人出は少なかったです。
手作りバザーでお地蔵様を買いました。
布で出来ています。良くできています。
お数珠も持っています。
大事にします。
全国市町村国際文化センターでの社会保障・社会保険の勉強会へ今週は行って来ました。
盛りだくさんの内容でしたので少しずつアップします。
おかげさまで大学の先生方、他市の議員とご縁が出来ました。
ありがたいです。ご縁を大切にします。
以下、報告書のほんの一部です。
市町村議会研修(社会保障・社会福祉コース)報告書
日時 平成25年10月21日(月)〜10月25日
場所 全国市町村国際文化研究所
★社会保障の現状と展望について
早稲田大学人間科学学院 教授 植村尚史氏
「国の借金」が今は1000兆円を越えている。社会保障費の規模の大きさを示す指標としてよく使われるのが、社会保障給付費。現在100兆円を越えている。対国民所得比では約3割。現在は国民所得の約3割が社会保障費。再分配されていると言える。しかし、どんどん膨らんでいる。どれだけ再分配するのが妥当なのか考えなくてはならない時期に来ている。
部門別社会保障給費費の推移では物価、賃金はマイナスだが年金は右肩あがり、医療は診療報酬マイナス改定があって上がり方は19961年頃にぶっているが上昇、福祉、その他の分野では子ども手当や生活保護の急増により2009年からぐっと上昇している。機能別社会保障費の推移では高齢のための給付が増えている、戸に別人口高齢化の推移では日本は他国に突出して高齢化が進んでいる。分野別構成割合の国際比較でも日本は高齢の部分が大きい。GDPに対する医療費割合では日本は少ない。一位はアメリカ。12.8%。日本は8.5%。
一方、年金水準の国際比較では総所得に対する代替率では34.4%とOECD平均の58.7%を大きく下回り、手取り所得に対する代替率では39.2%でありOECD平均の70.1%を大きく下回る。
日本の社会保障の現状として
1. 高齢化に対する給付のウエイトが大きい。しかし、高齢化は進んでいるが高齢者に対する給付の割合は下がる傾向にある。
2. 人口の高齢化が進んでいる割には社会保障規模は、ヨーロッパの先進国に比べて小さい。
3. 近年の社会保障給付の増加は、必ずしも高齢化に夜物ではない。
社会保障崩壊のシナリオ
1. 経済低迷の中で高齢化が進み、給費が削減される。
2. 企業が負担に耐えられず、非正規雇用を増やす。
3. 被用保険者の保険料が減少し、給付がまかなえなくなる。
4. 非正規は国保、国年の保険料が払えず、ドロップアウトしていく。
5. 金持ちは民間保険へ逃げ、低所得者は社会保険のリスクヘッジが働かず、生活保護へ転落。
社会保障給付費と保険料の推移では保険料収入と給付費の開きがどんどん開いて言っている現状がある。この原因は不況の影響もあるが、小泉構造改革で非正規労働者を増やしても構わないという労働基準法の改正の影響が大きいと考えられる。
政策の転換
1. 金融危機の中で、社会保障抑制が無理になって来た
2. 社会保障費を補うために、新たな負担の検討。
3. 経済に悪影響を与えない負担=消費税増税
国民会議の考え方
1. 社会保険は、自助の集合であるという原点に返って、社会保障内での相互援助を中心にして、国庫負担は低所得者限定にすべき。
2. 歩買い勤労世帯から高齢者世帯への世代間所得移転から、世代に関係なく、お金のある人から無い人への所得移転の方向に変えるべき。
3. 働いて所得を得、負担することが可能となるように、雇用を整備すると共に働く人を増やすための少子化対策や働く人の保険制度がより多くの人をカバーできるようにすべき。
社会保障に未来はあるのか
1. 社会保障は足かせ論からの脱却
2. 輸出産業は結局現地生産=雇用の空洞化を招く
3. 社会保障=医療、介護は地場産業=雇用を創出する産業
4. 高齢者の資産を流動化する社会保障

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