
焼津漁港です。
ここから歩いて遠洋漁業船から魚を荷下ろししている様子を見に行きました。
この日はマグロの陸揚げはなく、はえ縄船からのかつおの荷下ろしの様子を見ました。
トラック60杯分のかつおを荷下ろしするそうです。荷下ろしだけで2〜3日かかるそうです。
後ろにちらっと写っていらっしゃる方が、焼津漁港の市場部の鈴木さんです。
バスに乗って漁港内を説明してくださいました。
巻き網船のマグロの荷下ろし作業は、この日は入港がなかったため見ることができませんでした。
漁港内は大変広く、途中、焼津水産高校の以前の実習船も見ました。
現在の実習船は最新鋭の機器をそなえ17億円で造られたそうです。
水産業の後継者を育てるためには必要ですね。
以前テレビ番組で
狂牛病や鳥インフルエンザなどの影響もあってヨーロッパでは漁業振興に力をいれて
後継者を育てるために安全で快適に作業できる最新鋭の船を造っている。
日本は遅れをとっているという番組をみたことを思い出しました。
今回
漁港見学にご協力をいただいたのは、
NPO法人
マリン・インパクト21の理事・事務局長で、海洋圏研究所 研究員でもある
小 網 光洋(こあみ みつひろ)さんです。
焼津漁港について質問してみました。丁寧な返信をいただきました。
(質問)
ご質問の件については、以下の回答になります。
Q1.「静岡の焼津港は漁港と商港との機能を兼ね…」
A2.焼津漁港は、1960年に指定された全国に13しかない「特定第3種漁港」の一つです。
(※特定第3種漁港とは、利用範囲が全国的な漁港のうち、特に水産業の振興のため重要な漁港として政令[漁港漁場整備法施行令]で定められた漁港のことです。)
・焼津漁港は、かつお・まぐろの水揚を主とした遠洋漁業の基地であり、商港ではありません。
(※近年では「プレジャーボート」の停係泊許可も行ってはいます。)
(※2008年に焼津市と合併した旧大井川町の「大井川港」は、漁港と貨物港[主に石油]の機能はあります。)
・平成20年の水揚量・水揚金額共に全国2位です。
(※ちなみに、水揚量1位は「銚子」、水揚金額1位「博多」です。)
・焼津漁港の南にある、さば・あじを主とした沿岸・沖合漁業の「小川(こがわ)漁港」とは、1969年に漁港区域が統合されました。
・現在は、両港を合わせて「焼津漁港」であり、それぞれを「焼津漁港焼津地区」と「焼津漁港小川地区」として区分されています。
(※焼津漁協、小川漁協は、現在も統合されず別々の組織です。)
◎焼津漁港については、焼津漁業協同組合(
http://www.yaizugyokyo.or.jp/gyo_sosiki.asp)、
静岡県焼津漁港管理事務所(
http://www.pref.shizuoka.jp/kensetsu/ke940/gaiyou.htm)
などのHPをご覧下さい。
Q2.「東海沖地震に備えのある多機能漁港…」
A1.主に「東海地震」などの津波対策として、いくつかの施設・機能がありあます。
@.陸閘(りっこう。新港・外港・小川地区新港の防波堤入口にある計8門ある鉄扉です。24時間体制の津波防災ステーション[焼津市消防防災センター内]より、電動・遠隔操作も可能です。)
A.津波緊急退避施設(灰色の歩道橋のような施設で、新港売場の北と南、外港の計3か所あります。港の来訪者・埠頭の就労者などが迅速に避難するための施設です。) ➂.焼津指定津波避難ビル(3階[屋上含む]以上の津波に耐えうるビルであり、外階段により津波避難が可能な市指定の施設です。新港では、「アクアスやいづ」「深層水ミュージアム」などが指定されています。)
C. 安全情報伝達施設(外港の川を挟んだ北側にある海水浴場「浜当目」にあります。津波情報を受信した際は、電光表示・サイレン・赤色灯で警告します。
◎.焼津市だけではありませんが、静岡県の津波地震対策については、
「静岡県交通基盤部港湾局 港湾企画課」のHP(
http://www.pref.shizuoka.jp/kensetsu/b_talk/talk32.html)に掲載されています。
陸閘というのは
港を守るための物ではなくて港の外を守るための物だそうです。
港の外に海水が流れ込まないように陸の塀を張り巡らせています。市場職員の鈴木さんのお話では
「先日の大雨の時には門がしまっていて、僕は職員なのですが市場に入ることができませんでした。
津波の時には門がすぐ閉められて市場にいる人は津波緊急退避施設(歩道橋みたいな物)に駆け上るか、建物の外階段を上がって屋上に逃げる事になっています。」
との事です。
現在
( 仮称) 柳島スポーツ公園整備基本構想を策定中です。
整備事業区域は、茅ヶ崎市洪水ハザードマップによると、小出川や相模川の氾濫時
を想定した場合、浸水深が2.0m以上5.0m未満になる「浸水想定区域」に該当
しており、スポーツ公園の施設整備においては留意が必要ということですが、
災害時の広域避難場所としての機能を有する施設整備をめざします。
とあります。
私は焼津漁港を見て
(仮称)柳島スポーツ公園をつくるならば
もともと土地の低いところなので
周りを塀で囲んで
大雨時などには周りの浸水被害を防ぐため、
このスポーツ公全体に雨水を溜めるほうが良いのではないかと思いました。
公園の地下に貯留タンクを入れるよりも低予算で、効果もあるのではと思いました。

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