本日、今年芸工大を受験する学生さん2名と先生が工房に訪ねて来てくれた。学生さんは無垢 初めてこの世界の境地を見たことだろう。話のなかで家具の面取り・・
面取りとは
木材角形断面の出隅角を、保護や装飾の目的で削り取り加工したもの。
面取りの種類は
切り面、兜面、しゃくり面、几帳面、沈面、匙面、丸面、銀杏面、瓢箪面、蒲鉾面、紐面、糸面など
私はこの面取りという作業をもっとも重要視している。家具の製作はサイズ、デザインを決め図面化し製作するのだが、細部の面取りまではイメージとしてしかつかめないからだ。
面取りの方法もルーターやトリマーにルータービット(刃物)を取り付け機械で削れば簡単に済むのだが、どうも工業化、規格化された製品には業はない と自分本意で考え、カンナで少しづつ削りながらカタチのディテールを造っている。もしかしたら自己満足?『誰も解らないよ』と言われる事もあるが、有機質な木の素材に手仕事を加える事で触れた時の感触が、温かみがあり、五感で感じられるカタチになることを信じている。

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