2011/7/31

冷戦  徒然

 曇っていて、眠くて、だるいです。早いところイリオスのケープを仕上げてアップしなければ。

 でもちょっと脱線。

 先日、小説家アゴタ・クリストフが他界されたとのニュースを読みました。前にも書いたかもしれないけど、彼女の小説を初めて読んだのは大学2年生の時、フランス語の授業でした。彼女の作品の翻訳者である堀茂樹先生がフランス語の担当で、和訳が出版される前の Grand Cahier を読んだのです。直説法現代形で書かれているので文法的には難しくないのですが、背景が全く分からないので、単語や文系をきちんと理解しないと何が何だかさっぱり分からなくて、でも、読み進めると少しずつ不気味な世界が見え始めて面白かった覚えがあります。それからかなり経ってから、改めて三部作を読み、自伝的作品の『文盲』も読んで、アゴタ・クリストフという作家に魅了されたのでした。最近は、同じく亡命作家(とはいえ全然違うと思いますが)のミラン・クンデラの小説も読み始めて、改めて、あの冷戦時代は一体なんだったのかと思いました。閉塞感、不安、不信、絶望、そしてその世界から逃れた時の、喪失感、孤独、絶望。それでも、生活しなければならない人間の強さと弱さ、美しさと醜さ。あの時代を生きた人でないと描けない世界です。
 
 
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