2010/6/21

愛その他の悪霊について  徒然

G・ガルシア・マルケス著  旦敬介訳 新潮社
 ここ二三日体調が悪いのです。二年前に体調崩してからこっち、低空飛行なのですが、また来たなという感じで調子が悪い。具体的にどうなのかというと、とにかくだるい、頭がぼんやり痛い、気味の悪い汗はかくけど背筋が寒い、明け方に目が覚める、といったものです。体が重くて不快で、自分の体を脱ぎ捨てたくなります。まあ、そういう夜に読むのに丁度良い本でした。この本を買ったのは3年くらい以前だと思うのですが、途中まで読んで投げ出しておりました。本棚の奥にあったのを見つけて読返したら一気に読めました。
 マルケス独特のくどいような筆致で、ねっとりと汗ばむような悪夢の世界を延々と描写しております。狂犬病にかかった侯爵令嬢の物語なのですが、令嬢が狂っているのか、植民地の世界が狂っているのかよくわからなくなります。何が悪霊で、何が悪魔で、何が奇跡なのかもぼおっと湿気とほこりと悪臭のなかでかすんで見えなくなりそうな世界。色々な解釈が出来そうな作品です。

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