2019/7/15

(無題)  

天才を育てた女房
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 読売テレビが開局60周年で制作した2時間ドラマ。文化勲章受章者で我が国随一の数学者岡潔を支え続けた妻みちの夫婦愛の物語。いつの頃か録画しておいたのを昼食後観始めた。天海祐希と佐々木蔵之介が好演した佳作だった。
 岡潔のことは学生時分から知っていた。兎に角学者としては第1級の数学者。先輩の学者がレベルが低いと、その後を行くものは人生を狂わせられたり、いろいろ余分な苦労をさせられるという典型的な学者人生を歩んだ男。私が兵教組の教育文化研究所に勤めていた時、本部の法政部長に久野麗子先生という奈良女子大理学部卒業の偉い先生がいて、互いに煙草を吸うために研究所にやってきては当時の学者の品定めをよくされた。彼女は岡潔の門下生で、彼が人間としてもかなり変わりものだったと話されたことがある。
えらぶつだったみちさん
 岡潔は京大理学部の講師をしていたのだが、努力して作成した論文を上司の木下主任教授に見せると、何と『君の論文は 私には理解できない』という返答とともに、何度も突き返されたという。これでは埒が明かないと、両親に学資を支援してもらってフランスに留学する。帰ってからも木下教授の岡潔の論文に対する評価は変わらず、同僚たちがアメリカに留学していた湯川秀樹を通して、フランスのかの学者まで論文が届けられ、やっと彼の理論は陽の目を見た。
 奥さんのみちさんはドラマではえらぶつで描かれている。実際そうだったのだろう。内助の功どころではない。度胸の据わった人だった。
 今日の録画は、観終わっても余韻が後々まで気持ちよかった。

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