2006/3/28

ペーター・コンヴィチュニー氏 初来日  公演情報

稽古場にて
先週から、現在のオペラに新風を吹き込む演出家・ペーター・コンヴィチュニー氏が初来日し、4月20日から新国立劇場で上演する〈皇帝ティトの慈悲〉上演に向けて、稽古場は日々活力と発見に溢れています。
昨今の日本で、オペラは舶来品ではなくなったと思いますが、まだ世間の一部に“オペラは西欧のもので、邦人上演は借り物では”という固定観念も残っている気がします。それを払拭してゆくために、コンヴィチュニー氏のように、オペラの中に現代に通じる新しい視点を提示しながら、音楽と拮抗する力を持つ稀有な演出家とともに上演の成果を示し、オペラは動詞だということ、形式ではなく、作品に生命が溢れていることが必要だという当たり前のことを、一緒に体感できるような劇場空間をぜひ出現させたいと願っています。

名詞ではなく動詞としての「オペラ」をつくってゆく協同作業の中で、総合芸術という言葉がリアルなものとして出現してゆく瞬間を、お客様にもご一緒に共有して頂けるような公演が出来たら・・。
それが日本にオペラを定着させる最も近道なのだと思うこの頃です。クリックすると元のサイズで表示しますクリックすると元のサイズで表示します
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2006/3/26

桜餅  公演情報

卒業と入学の季節がやってきます。もう桜が咲き始めました。春うらら。
うららとは「麗」と書くのですね。
桜餅、やはり本物の桜の葉の塩漬けで包んでいるのが美味しい。「たねや」さんのは、関西風に道明寺に桜あん(小豆餡でなく白餡が桜餡で包まれている)を入れた小ぶりのもの。春の薫りがします。道明寺粉で作られた丁寧な仕事です。道明寺粉は、水に漬けたもち米を蒸して乾燥させた保存食、糒(ほしい)を粗挽きしたもので、もち米のままと違って、米の粒が繊細に砕かれているのが特徴です。1000年以上も前に菅原道真公ゆかりの寺「道明寺」で作られたのが起源とか。
ドイツでは春といえば一斉に苺のケーキですが、日本では桜餅かな。クリックすると元のサイズで表示しますクリックすると元のサイズで表示します
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2006/3/12

シューマン「詩人の恋」  公演情報

まだ寒い日もあり、今日も強風ですが、春の芽吹きの感じられる頃となりました。なかなかブログを更新できていませんが、温かい、また懐かしいお便りなど有難うございます。
ふと気づけば、薫り高い梅の花が満開となり、もうすぐ花の季節です。上野の杜にもまた沢山の桜が咲くことでしょう。4月には藝大にもまた沢山の若き声楽家を目指す若者が入学してきます。
私はといえば、もうすぐ、シューマン「詩人の恋」の演奏を控えています。「春」というと日本ではやはり花のイメージですが、いっせいに緑が溢れるドイツの5月は、やはり格別の
美しさ。私は緑色が好きですが、そこに生命の煌きを感じるからかもしれません。
今年は、シューマンとハイネの没後150年にあたるのですね。
歌と詩が見事に結合した作品。シューマンとハイネの時代に想いを馳せながら、この曲をかみしめています。
読書をする時、同じ本なのに、年月を経て読み返してみると、感じ方が変化するように、歌の中にも毎回、違った発見があるものです。


シューマン「詩人の恋」は 
Im wunderschönen Monat Mai. うるわしくも美しい5月に
ではじまります。

また今年も美しい季節がやってくるのですね。


この「詩人の恋」の中に、ケルン大聖堂の中の聖母マリア像の絵のことが歌われています。数年前、ケルンで「この絵のことかな」と眺めた日の記憶がふっと蘇ってきました。
記憶や薫りというものが、なぜか音楽とともに想いだされることがあります。

ロベルト・シューマン(Robert Alexander Schumann, 1810年6月8日 - 1856年7月29日)

ハインリッヒ・ハイネ(Christian Johann Heinrich Heine, 1797年12月13日 -1856年2月17日)
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