2009/1/25

レコード芸術  音楽

皆さまお元気でお過ごしでしょうか。1月もはや後半になり、立春へ向けてすぐ近くに春の足音が聞こえるような気がします。
昨年12月に出た私のCDが、「レコード芸術」2月号の新譜月評で特選盤に選ばれたと伺い、思いがけない朗報に驚いています。
http://www.disc-classica.jp/ ディスククラシカ

先日は、LINN銀座店のミュージックルームで私のCDなどを聴きながら対話する「LINN meets THE ARTIST」という取材がありました。オーディオ評論家の山之内正さん、LINNの広報部長の古川氏などとご一緒に音楽について、またCDプレーヤーの音質や特徴について語り合う楽しいひと時でした。その様子はレコード芸術3月号に掲載されるとのことです。
LINNはスコットランドのオーディオ機器メーカーとのことで、円やかな音質とバランスの良さが印象的でした。オーディオ機器も40〜50年前のようなレンジの広さや音圧、重低音で勝負する時代から、微細な質感やクオリティをきめ細やかに聴かせる方向が主流になりつつあるのかもしれません。長時間聴き続けても疲れない音のバランスは、癒しの音楽、宗教曲などによりその持ち味を発揮すると「ヨハネ受難曲」を聴きながら思いました。

今回のCDは藝大リサータルシリーズのライブ録音ということで、ドイツリートの中でも自分にとって馴染みのある曲、好きな曲ばかりを自由に選んで、集中して演奏させて頂きました。いろいろな音楽の有名なさわりだけというコンサートやCDが巷では流行する風潮もある中、オペラアリアや日本の歌などもあえて加えずに、ただじっくりとドイツリートと対峙することで、音楽や歌詞への新たな発見もあり、私自身、齢60年を意識した節目の時に、大変な贅沢をさせて頂けたと、関係者の皆さんには心から感謝しています。
特に若い頃から歌い込んできた、ブラームス「四つの厳粛な歌」は、私にとってにバッハの音楽とともにかけがえのない存在ですが、ブラームスが先に作った「信仰と希望と愛」を語る終曲よりも、後から作曲した人の成り行きから死を見据える3曲に込められた音楽と歌詞の深さにより共感するものを感じます。
時代とともに人の暮らしぶりは変わっても、死をまぬがれることの出来ない人間にとって、この曲は慰めと癒し、そしてそれぞれが与えられた命を生きることの意味を再認識させれくれるような深さを内包しているような気がするのです。
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