2009/4/7

春の宵に  公演情報

今宵は花と月が見事です。
ついついブログの更新が滞ってしまいました。
今年も卒業式が過ぎ、また新しい学生たちがやってくる季節です。
先月は新国立劇場オペラ研修所によるプーランク「カルメル会修道女の対話」を観にいった際、その感想も書こうと思いながらはや4月になっていました。
指揮のジェローム・カルタンバック氏との最初の出会いは民音オペラや音楽を通じて20年以上前にもなりますが、その後も現在に至るまで、話していても清冽な水の流れを感じさえるような清々しい人柄と深い人生哲学や教養に根ざした音楽創りにはいつも触発されるものを感じます。彼の勧めもあって取り組んだフランク・マルタンの「イェーダーマン」Sechs Monologe aus Jedermann を演奏したことなど懐かしく思い出しました。

ところで私は泳ぐのが好きで、楽器でもある身体をほぐすためにも時間をみつけてプールに行くことが多いのですが、映画を観ることも好きです。今はなかなか映画館にまでいく時間がとれないけれど集めたり録画したDVDを自宅で楽しんだりしています。
優れた映画にはオペラの舞台での臨場感とはまた違ったドラマやストーリーの素晴しさが
醍醐味だし、観ているといろいろな発想に繋がるヒントが隠されていることも多いのです。
たとえばオペラ『ラ・トラヴィアータ』ではやはり演奏にばかり意識が集中してしまうし、その力量に負う部分も大きく、それが魅力でもあるけれど、普段仕事や演奏で使うのとはまた違った脳の部分が活性化されるような気がします。
今は亡き実相寺昭雄監督とオペラ談義ではなくもっと映画談義をしたかったなぁと思います。
さて、いくつかこれはいいなと思うお薦めは、まずミュージカル映画『ムーラン・ルージュ』。高級娼婦と青年詩人のラブ・ストーリーですが、音楽、ダンス、色彩も楽しめるし構成がプロフェッショナルだなぁと感心させられます。
それからこれはBSで録画したのですが、クロード・ルルーシュ監督の「Les Hasards et Coincidences 偶然と必然」という映画が、知らず知らず惹きこまれる傑作でした。
ちょっと不思議な映画です。主人公はパリオペラ座の踊り子で、最愛の息子と恋人と、幸福の絶頂から、息子の突然の死という予期せぬ不幸に見舞われる。そして彼女は自己の再生のために
息子の行きたかった国々を旅し、そこでまた新たな出会いが。鮮烈な映像の美しさと人間にとっての普遍のテーマでもあるような偶然と必然…。この映画は邦題だと「しあわせ」と訳されていて、たとえば日本では「ペペルモコ」を『望郷』とタイトルをつけてそれがすっかり定着していますが、原題を知っておくとまた違った風景が見えてくるかもしれません。
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