2013/1/24

2013年1月15日の写真  写真

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2013/1/19

2013年 雑感  雑感

2013年の成人の日は思いのほか大雪でした。
実は我が家のパソコンが年末年始に故障して、一度分解して手当てしたものの、いろいろなご連絡も滞ってしまって申し訳なく思っています。
1月15日には二期会謝恩新年会で多くの支援者の皆さんと歌手たちが交流を深めました。
ヴェルディ、ワーグナー生誕200周年の今年は、東京ニ期会、コンヴィチュニー演出の『マクベス』も楽しみです。
今年はブリテン生誕100周年でもあり、昨年はそのプレ浴びヴァーサリーの意味もあって、ロンドンとオーフォードでブリテンの『カーリュー・リヴァー』を能「隅田川」との同時上演できたことも大変印象深い出来事でした。
そして振り返ってみれば、東京オリンピックの前に、」まだブリテンの作品が生まれて半世紀もたtぬうちに、日本でブリテンのオペラが多数上演された功績には、亡き若杉弘さんの力も大きかったなどと思いながら、新たな思いで2013年を迎えました。

二期会も創立からはや60周年。4人の声楽家によって立ち上げられた声楽家団体は、現在2600人を越える大きな
今年も二期会らしい特色を出せる演目を沢山上演してゆきます。
2000年くらいからのターニングポイントとして、外国の歌劇場との共同制作に力を入れてきたこと。そして若い優秀な人材が増え、今年の60周年のラインナップの中でもオーディションを通して、優秀な人材がどんどん勝ちあがって、主要な役を演るようになってきたということは、非常に頼もしい嬉しいことです。この60周年のラインナップでは特に印象的なことだと思っています。

私自身も過去を振り返れば、藝大を卒業して留学し、10年ほど海外で過ごし、帰国してすぐ小澤征爾さんのプロダクションなどに多数起用して頂き、日本でも多くのコンサートやオペラに出演する機会を頂いて多くの皆さんに支えて頂いた。
そうした恩人たちが随分亡くなってしまったけれど、これからは自分がその恩を次の世代に返してゆくこと意識してゆかねばと年頭にあたり思いを強くしています。

現在のオペラにおける3つの柱
先人たちが営々と日本のオペラの為に築き上げてきた歴史の中で、大きな財産として受け継いでゆきたい考え方としては、
二期会オペラの60周年以降のラインナップについても3本の柱を機軸にオペラ制作を考えてゆきたいと思っています。
まずお客様が楽しんで頂けるスタンダードな作品を上演すること。親しみをもって楽しんで頂き、足を運んでいただきやすい演目を上演すること。そして日本初演を含む実験的な作品にも果敢に挑戦してゆくこと。
そして今、オペラは字幕スーパーで原語上演は当たり前になっているけれど、直接日本語でわかっていただける作品、母国語である日本語の作品、それも明るい結末、親しめる作品としてのオペレッタをライインナップに必ずy取り入れてゆくこと、それがとりもなおさず、観客動員的にも成果が見こまれると期待しています。2月の『こうもり』は白井晃さんの新演出、そして大植英次さんの二期会オペラデビューですが、今後、二期会オペラではオペレッタを日本語上演するという事も鮮明に打ち出してゆくということで企画をしてゆこうと考えております。

昨年、新制作で上演しテレビでも放送して頂いた『カヴァレリア・ルスティカーナ』は、若い世代の方たちが大勢出演し、特に特徴的な作品だったと思います。演出の田尾下哲さんを含めて、新しい人材が東京二期会のオペラ公演で大きな成果を残したということでも
意味深かったし、あの作品自体が、若い世代の人たちが非常に高いレヴェルの歌唱を示すようになったという日本のオペラ界の現状を大変よく表しているような気がします。それは世界的にみても充分通用する人達が沢山いるということ。
技術的な問題点はクリアしていることはオペラ歌手として当然のことながら、表現力においても世界的なレヴェルに達し初めている。
オーディションによって選ばれた若手の方たちが次々に二期会公演にデビューできる現状は、日本のオペラ界の人材はヨーロッパでも充分通用する人材になっていることの証だと思うんですね。そこは日本のオペラ界にとっても非常に重要なことだと思います。

今の次世代の歌手の皆さんのレベルには大変満足しています。かてて加えてさらに重要なことだと思うのは、今、字幕スーパーがあることで字幕があれば言葉の意味はお客さまに伝わるという意識に安住しないで、もっともっと直接的に意味が伝わるような大きな表現力を持ってもらいたいという希望はあります。
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昨年のオペラ上演を振り返って
ともあれ昨年の『カヴァレリア・ルスティカーナ』『パリアッチ』は演劇的にも素晴しい出来だったと思います。
音楽にみならず演劇的にも本職でなければならないうムジークテアターの考え方でゆくと、動きのために音楽表現が犠牲になってしまうことは許されないことですが、それは大変難しいことでもあるわけで、それを当たり前のようにやってのけるようになった現在の歌手たちはすごいと思います。20年ほど前から仰向けに寝たまま歌うなんてことはそれ以前の段階では有り得ない話だったけれど、オペラの中で重要なアリアを歌っている時にそれ以外のアリアとは無関係と思えるなような動きもたくさんあるような演出家の要求に応えるdけのキャパシティが若い世代の人達にはあるということを目の当たりにし、それを噛み締めていると、今、日本のオペラというものは大きく変化しており、変化の中に対応できる人材を輩出しているんだなという大きな感慨を持って、60周年という時の流れを感じています。
『カヴァレリア・ルスティカーナ』『パリアッチ』はヴェリズモ作品であり、美しいものだけでなく人生の醜いものや殺人のようなどろどろとしたものを表現する作品でもあり、それをオペラ上演作品に選ぶにはある種の覚悟も必要でした。
演出家にとっても歌手たちにとってもそれをプロダクションする側にとっても、あのドラマティックな激しい人間世界の葛藤を表すにはオーケストレーションも非常に大きくなっていますし、声も強大な声が必要ですし、リスクのある作品だったと思うんですね。
イタリアオペラのプッチーニ以降のヴェリズモ作品を表現するには演技力が非常に要求されるし、大変な身体能力が必要でした。
これは60周年の中では特に歌唱と演技という両方のバランスが要求されるものでしたが、それを二期会60周年のラインナップの中で選んでいこうという中には、ある程度の自信というか、自負心がなければ選べない作品群だったと思います。
今回のように似通った2つのヴェリズモ作品を同時に上演することはヨーロッパの劇場では当然のこととしてそのカップリングは行われるわけですが、その作品を選んだということは、やはり自負を持って選び、あれだけのレヴェルで出来るんだぞということを示せたこと、そしてそれをテレビでも放送して頂いて、より多くのオペラをご覧になったことが無かったかもしれない方々にもご覧頂けたかもしれないという喜びは大きかったと思います。
今回も例えば階段を降りながらや寝転びながら、またある時は重たいものを動かしながら歌うなど歌唱のためには共存しにくい動きも多々ある演出で、最終リハーサルを観ながらも本当に怪我無くいてくれと祈るような気持ちで稽古を見守ってきましたが、それが無事に出来たことは制作する側としてはほっとしましたね。

日本の風土の中で西洋から伝わったオペラがどのように根付いてゆくか、オーバーな表現になるかもしれませんが、その為にはお客様とともに日本人にとってのオペラというものが、どういうかたちで享受されてゆくのかということを考えてゆく、ともに日本の文化の中でのオペラ藝術というものをとらえてゆくことが必要だと考えています。
二期会の提供するオペラが国際共同制作のような場合には必ず外国人の演出家や指揮者が関わってきて、その考えを日本の歌手たちが体現するわけですが、それがルーティンでもひとりよがりでもいけない。
今、オペラの観客の皆様は本当に沢山の舞台をご覧になっている方も多く、お客様の側からのオペラに対する期待が我々を育てて
いるともいえます。それをいかにフィードバックするかということを見間違わないようにしなければと思いますね。

Carrying knowledge into new fields
これまでの過去の歴史を継承してゆくことはゆめゆめないがしろには出来ませんし、同時に重要なことは、我々は益々時代に即したやりかたで、お客様に喜んで頂けるような高いレヴェルの歌唱と演技、そしてプロダクションの質を高めてゆかなければならないという思いを新たに年頭の思いを綴らせていただきました。

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photo:K.Miura
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タグ: 2013年1月



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