2016/10/22

リヒャルト・シュトラウス「ナクソス島のアリアドネ」  公演情報

 オペラといえば、『魔笛』『カルメン』『椿姫』『蝶々夫人』等を思い浮かべる方も多いかもしれませんが、ドイツ後期ロマン派の作曲家リヒャルト・シュトラウスは、音楽と台本を見事に調和させた傑作を沢山残し、中でも1911年 に初演された音楽の色彩と抒情豊かな『ばらの騎士』は、世界的にも根強い人気です。

 私が今年11月に出演するオペラは『ナクソス島のアリアドネ』。台本は『ばらの騎士』で成功を収めた、詩人で劇作家のホーフマンスタールで、欧米で大活躍の女性指揮者、シモーネ・ヤングと気鋭の女性演出家、カロリーネ・グルーバーとタッグを組む、二期会とライプツィヒ歌劇場との提携公演です。 

このオペラの傑出した面白さは、何と言っても作品の中にオペラの舞台裏が描かれているところにあるでしょう。新作オペラがどうやって創られてゆくのか、前半の作曲家やプリマドンナや歌手たちの、舞台裏での臨場感あふれるやりとりが40分ほど目の前で繰り広げられ、色彩溢れる美しいアリアや重唱の数々、そして「人は変容し再生することができる」という作品に込められた テーマが余韻となって記憶に残る名作です。細部まで見逃したくない作品は、客席との距離が遠すぎないことが大事なので、会場の日生劇場の大きさはちょうどいいですね、

 今回、私は演出家の希望もあり、執事長役で出演します。
舞台は、金持ちの伯爵の邸宅。祝宴でのオペラ上演に際し、金満家のパトロン(舞台には登場ないご主人様)のきまぐれな無理難題を、芸術家たちにおおぎょうな態度で伝えます。

 登場の音楽からして、いかにも偉そうなのですが、「悲劇的オペラ『ナクソス島のアリアドネ』と道化たちの演じる喜劇『浮気なツェルビネッタと4人の恋人達』を同時上演するようにとご主人さまはご希望です。花火の打ち上げまでにきっちり終わらせないといけませんぞ。」などと言い出すので、登場人物たちは、おおわらわ。
ドイツでは役者や往年の名歌手が出演することが多く、ウィーン国立歌劇場の看板歌手として活 躍したエーリッヒ・クンツや、2012年 バーデン・バーデン祝祭劇場では、オペレッタやヘルデ
ン・テノール としても一世を風靡したルネ・コロが演じていました。

 いろいろな演出がありますが、今回の東京二期会とライプツィヒ歌劇場 との提携公演では、執事長というのは仮の姿で、ご主人様が執事 長に扮しているという設定です。癖のある個性的なキャラクターを演じるので、久しぶりに口髭をはやしはじめています。

そういえば、リヒャルト・シュトラウスが、自分の家庭生活に着想を得て、自身を主役に登場させたような『インテルメッツオ』で、ローベルト・シュトルヒのときも口髭をはやしていました。

リヒャルトウトラウスも口髭をたくわえていましたね。
クリックすると元のサイズで表示します
R.シュトラウス


東京二期会『ナクソス島のアリアドネ』字幕付き原語(ドイツ語)上演
11月23日(水・祝)17時開演 11月24日(木)・26日(土)・27日(日)14時開演 
日生劇場 上演時間約3時間(休憩1回含む)
開場は開演の30分前 上演予定時間:約3時間(休憩1回含む)

http://www.nikikai.net/lineup/ariadne2016/index.html  公演詳細

http://www.nikikai.net/enjoy/vol306.html
 オペラを楽しむ
5

2016/10/8

秋涼の候に想う  公演情報

9月24日(土)國立臺灣師範大學(National Taiwan Normal University)での「Morzat&Italian Pre-Vrdi 」 演奏会や、10月1日に、バッハの「コーヒー・カンタータ」のシュレンドリアンや「ミサ曲ト短調」を歌った「二期会バッハ・バロック研究会」15周年記念コンサートも無事終わり、季節は実りの秋を迎えました。
クリックすると元のサイズで表示しますクリックすると元のサイズで表示します
2016年9月24日 台北にて

クリックすると元のサイズで表示します
クリックすると元のサイズで表示します
10月1日 Hakuju Hall にて

今月からは、オペラのリハーサルが本格的に始まるので、役作りなどいろいろと研究しているところです。

リヒャルト・シュトラウスの作品をこよなく愛した故若杉弘さんとともに、1986年の日本リヒャルト・シュトラウス協会第11回例会で、 演奏付き講演 で、モリエールの「町人貴族」から「ナクソス島のアリアドネ」に参加した時のことを思い出していました。

その後、2004年にやはり若杉弘指揮・東京交響楽団の演奏でリヒャルト・シュトラウス『インテルメッツォ』ー(交響的間奏曲を伴う2幕の小市民喜劇ー(日本初演)の ロベルト・シュトルヒ役を歌いました。
クリックすると元のサイズで表示します
撮影:竹原伸治

今回参加するプロダクションは、シモーネ・ヤングが日本ではじめてオペラを振ることでも話題となっている、東京二期会とライプツィヒ歌劇場との提携公演/リヒャルト・シュトラウス『ナクソス島のアリアドネ』です。
私は演出のカロリーネ・グルーバーの希望で、シングル・キャストの執事長役に出演します。
(彼女の演出では2005年にツェムリンスキー『フィレンツェの悲劇』シモーネを歌い、その後も何度か来日来いてます)。

執事長役(Der Haushofmeister)は、語り役。
ウィーンの金持ちの邸宅での祝宴で行われるオペラ上演に際し、金満家のパトロンのきまぐれかつ無理難題の意向を、舞台には登場しないパトロンに代わり、芸術家たちに大仰に伝えるという役どころです。ドイツでは役者や往年の名歌手が出演することもあり、ベーム指揮ウィーン国立歌劇場公演では、ウィーン国立歌劇場の看板歌手として活躍した美声のエーリッヒ・クンツや、クリスティアン・ティーレマンが、2012年バーデン・バーデン祝祭劇場でシュターツカペレ・ドレスデンを指揮した際にはオペ レッタでも活躍し、ヘルデン・テノールとしても一世を風靡したルネ・コロが執事長を演じていました。

この作品の魅力は何と言ってオペラの制作過程を垣間見るようなプロローグも含め、音楽と哲学が融合した活き活きとした展開の妙にあります。
ツェルビネッタの超絶技巧を駆使したアリアや、ギリシャ神話に登場するアリアドネやバッカスの名唱、ヘルマン・プライなども好演した道化師ハルレキン等、選りすぐりの旬の歌手たちが共演し聴きどころも沢山!
シュトラウスは、この作品の中に出てくる作曲家役は、若きモーツァルトを想定したいたようで、女声のズボン役が登場します。リヒャルト・シュトラウスの『ばらの騎士」がお好きな皆さまもきっと楽しんでいただけることでしょう。
会場は日比谷の帝国ホテル向かいの日生劇場です。1300席と舞台との距離も近いので、臨場感あるオペラ体験にはもってこいです。オペラ初心者のかたもオペラ通の方も、ぜひこぞってご来場いただければ幸いです。

東京二期会『ナクソス島のアリアドネ』字幕付き原語(ドイツ語)上演
11月23日(水・祝)17時開演・24日(木)26日(土)27日(日)14時開演 
日生劇場 上演時間約3時間(休憩1回含む)

http://www.nikikai.net/lineup/ariadne2016/index.html  公演詳細

::::::::::::::::::::::::::::::::::
◎インターネットラジオ 林田直樹さんの「カフェ・フィガロ」に出演 させて頂きました。
登録頂けると2週分の放送を無料でお聞きいただけます。


https://www.blue-radio.com/program/cafe/index.aspx?genrename=160911

https://www.blue-radio.com/program/cafe/index.aspx?genrename=160904


2



teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ