2006/12/25

クリスマスの晩に  クリスマス

 12月は学生たちの修士論文の最終チェックで、私もついつい徹夜になることが多かったのですが、いつの間にかクリスマス。そんな合間の息抜きに、録画しておいた「のだめカンタービレ」を見たりしていました。「この漫画、面白いから先生も読んでみてください」と原作漫画が私のレッスン室に持ち込まれたのは確か昨年のことだったと思います。それがテレビドラマとなり、こんどアニメ化するそうですね。

 東京では、様々なケーキショップがクリスマスケーキ商戦を繰り広げています。先日電車の中で「クリスマスってどういう意味だっけ」と話している若者たちがいました。「キリストのお祝いって意味でしょ」などとと言っていました。
Christmas の本来の語源は、「キリストのミサ」であり、神に感謝し祈りを捧げることですが、日本やアメリカでどれだけ沢山のクリスマスケーキやチキンが余って捨てられるのかと想像すると、なんとも複雑な気持ちになります。

 ところで、日本にとって正月のお餅が欠かせないもののように、ドイツではクリスマス前の降臨節からの4週間をイエス・キリストの生誕の日が近づいてくるのを祝いながら、各家庭で、粉砂糖をたっぷりまぶしドライフルーツのたっぷり入ったシュトッレン(Stollen)を少しずつ切り分けて頂きます。イタリアではパネットーネ(Panettone)と言ってドイツのものが本当にずっしりと重いのに比べると、酵母や乳酸菌の複合酵母で発酵させたやや軽めの仕上がり。やはり長期保存食品でクリスマスを待ちながら少しずつ食べるのです。家庭で手作りしたり、町のパン屋さんで売っていたりもしますが、この季節とは切り離せない欠かせないものになっています。

 さて、この時期には様々なクリスマス音楽も流れてきますが、今年は、1990年の湾岸戦争の頃に歌われていたデヴィット・フォスター(DAVID FOSTER)のGrown-up Christmas Listが日本語のカヴァー曲になってよく流れていますね。フォスターは、ホイットニー・ヒューストンの曲なども書いているプロデューサーでもあり、この曲はかつて「River Of Love」というアルバムに収められていた曲のひとつです。
東西ドイツが統一されたのも1990年のことでした。それは世界が平和への希望に向って加速しはじめた時代だと誰もが信じた時代でした。
この曲の歌詞には、もうサンタクロースに贈り物をねだるだけの幼い時代を過ぎた少女の言葉を借りて、クリスマスに願い事があります。自分のためのクリスマスの願い事ではなくて、必要としている人達に友情と愛と平和が届きますように。それが今、叶えたい夢なのですと祈るメッセージが込められていました。
けれどこの曲が世に出てから16年経った現在でも、世界のあちこちで戦争は収束せず、紛争も起きている。物質的に豊かで物の溢れた平和な国にも様々な歪みがある。
そんな時だからこそ、人は歌い、歌に癒され、歌によってそれぞれの一歩を踏み出す力を得ようとするのかもしれません。

2006年も残り僅かとなりました。皆様が健康で実りある日々を送られますよう。
そして2007年もお健やかに。今後ともどうぞ宜しくお願い申し上げます。
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