新建ハウジングプラス1 NO、566での掲載記事に、地域工務店のこれからの在り方として、「地域のコミュニティーに関わり、貢献していくことで、やりがいや生きがいにつながり、価値観が近い人とつながることは逆に大きな誇りとなり、仕事が楽しくなる」というメッセージがあります。
昨日、島本町学校支援「夢本部」主催の講演会「より豊かな教育コミュニティづくりのために」という京都産業大学教授西川信廣氏の講演会に参加しました。
そこでも、「新しい公共」という考え方を提示し、公共サービスを受ける側が提供プログラムに参画することによって、その過程において、ソーシャルキャピタル(豊かな人間関係、自己有用感など)を獲得でき、人間としての成長の機会を得る、というメッセージがありました。
中央集権から地域主権へ流れは向かっていますが、新たな地域の在り方がずっと模索されています。官のサービスが破たんし、民間で互いにサービスを受け合い、助け合いながら、地域の暮らしを支えていく、ということは教育でも建築でもまったく同様です。
私たちの世代は会社や仕事に依存することで存在感を確信する、ことができなくなりました。視線は家族や地域に向かうしかありません。また、地域に寄り添いながら、その中で安心を得る、のは生活の本来の姿です。今、忘れられてしまったものを日本は取り返そうとしています。
「和(なごみ)」という小学校の地域の応援団の中でもっと頑張っていきたい、と気持ちを新たにした日でした。

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