藻谷浩介・山田桂一郎共著の「観光立国の正体」を読んでいます。
https://www.shinchosha.co.jp/book/610692/
知らなかったのですが、山田氏は北海道の弟子屈町で「てしかがえこまち推進協議会」をプロデュースされていて、これは「町内の観光業者だけではなく、様々な産業業者が参加する住民が主体的に活動する組織」とのことです。
補助金をもらうための組織でなく、「行政参加型」〜住民が主体となった組織を行政がサポートするスタイルでの組織であり、食・文化部会、情報部会、エコツーリズム部会などの八つの専門部会で構成され、年間目標と週次計画の策定や複数部会での連携が行われています。
山田氏のプロデュースなので、部会の構成は観光での地域活性化に特化されています。
島本町で4月に立ち上がった住民協議会が、まさに同じ組織を目指しています。
ただ、観光での地域活性化を目標にしているわけではなく、小さな行政単位である島本町で同時に発生している、都市問題と農村問題の解決を教育・産業・文化などで多岐に渡りながら、小さく、ゆるくスタートしようと思っています。
すでに、島本町では、横の連携・ネットワーク化の萌芽が現れていて、商工会の「手づくりコミュニティ市」では、一昨年から商業だけの枠ではなく、他の地域活動との連携を進め、今年は消防本部・農業振興団体・ふるさと案内ボランティア・離宮の水ブランド化事業・ゆるキャラとの連携、イベント案内のチラシは教育委員会からの配布、茨木市と摂津市との手づくり市の連携、などと広範囲のネットワーク化を行っていますが、私が入っている「手づくり市実行委員会」は十人に満たない状況で運営しています。
住民主体でやれることはまだまだある、と思います。

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