テレビを見ていたら、「うちの社では就業前にラジオ体操をするのです」とか言って、OLが制服を着たままラジオ体操している姿が写っていた。
力が入っていないし、曲がるところも曲がっていない。ラジオ体操も嫌々やるとこうなるのだなと思った。
中島公園でラジオ体操をする人々は殆ど、自分の健康管理の為に体操をしている。皆、力いっぱいやるので一緒に体操してて、とても気持ちが良い。
ただ、何処の世界でも同じだが、ここでも例外がある。僅かながら体操するよりも、仲間とのお喋りを楽しみに来る人がいる。当然、体操の方は疎かになり、話し声ばかりが目立つことになる。
朝から楽しくて結構なことだとは思うが、お喋りとダラダラ体操を見せられては、私の方が体操に集中しにくくなる。
なるべく近づかない。見ないようにしているが、あまり離れるとスピーカーから遠くなり、音楽が聞きにくくなる。
公園だから人目につかない場所も沢山あるのだが、そうゆう人に限って一番目立つ、輪の中心付近に陣取っている。こうゆう訳で、体操に集中できる場所を選ぶのも毎朝の準備体操の一つになってしまった。
こう書いたのは2年前のことだ。今は外に行かないで、家の中でラジオ体操をやっている。 2年前までは中島公園で力いっぱい体操することを日課としていた。
ある日、朝起きようとしたら、突然腰痛になって立てなくなってしまった。
1週間くらいで普通の暮らしは出来るようになったが、ラジオ体操が出来るようになったのは、それから半年後だ。
そのころからラジオ体操も復活したが、肩肘張らないで気楽にやることにした。 ダラダラ、お喋りしながら体操するオジサンは相変わらず元気なので、私もあやかることにした。
何事も楽しくやるのが一番いい健康法と教えられた出来事だった。

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