さて、官製談合問題でこの数日間動きがありました。
僕らが視察へ行っていた17日は公正取引委員会審判第2回。
19日は地検の冒頭陳述。
そして今日は総務常任委員会所管事務調査で総務局長への質疑。
今日の委員会の様子は各TVでも放映されていたようで、いろんな人から「また出てたね」と声をかけられました。
僕が特に問題にしたのは、調査報告書でも記載されていた、契約課で工事の指名業者リストが貼り出され、長年にわたり事実上指名リストが「公表」されていたという点。
指名業者の公表は、「さあ皆さんで談合をやって下さい」と言っているようなもの。この点で複数の議員から問題が取り上げられましたが、僕は以下の点を指摘。
1)リストの「公表」が取りやめられたのはいつなのか?
→答弁:公取立ち入り調査(2003年10月)直後。
2)だとすれば新たな問題が浮上する。このリストが「事実上公表されていた」ことは、少なくない職員や議員にとってほとんど初耳で、今回の報告書で初めて明らかにされた(注:ただし、今までの議事録を丹念に調査すると、指名通知の時点で公表していることも答弁はされている。それでも少なくない関係者にとって驚きの事実であることは間違いない)。
つまり、公取の立ち入り調査の時点では問題として指摘されてはいなかったものだ。これを立ち入り調査後直ちに取りやめたのは、やはり「これはまずいのでは」と内部的に思っていたからではないか?どういう経緯で誰が気づき、誰が取りやめを決定したのか?
→答弁:調査後さまざまな見直しを図る中で関係者が気づいたようだ。
(そんなのおかしいぞ、はっきりさせろ、と複数の声あり)
3)少なくない幹部職員や指名委員会関係者が「指名業者リストは秘匿されているはず」と思っていたと思うが?
→答弁:確かにそうだった。指名委員会関係者も異口同音にそう述べている。
4)だとすると、「当該公共団体で秘密として管理されている情報を漏洩する」ことを禁じた官製談合防止法違反の疑いもある。明確な内部規定が無かったため、違法だったと断定することはできないが、市の少なくない幹部職員や公式な指名委員会が「秘匿として管理されているはず」と信じていた情報が現場ではいとも簡単に公表されていたということは、単に「不適切な対応」というレベルを超えて、違法状態に近いと言わざるを得ない。どう思うか?
→答弁:確信犯だったら大問題である。そうでなくても、確かに「不適切」というレベルは超えており、かなり違法に近い状態であったかもしれない。
・・ということで、逮捕された職員だけでなく、庁内各所に問題が温存されていた事実について、あらためて問題意識を強く持つよう要請しました。
次回は27日(木)10時から議会棟第1委員会室で。誰でも傍聴可能です。

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