総務常任委員会所管の予算審議で、篠田市長が提案している「非核平和都市宣言」について審議。
最初に保守会派のベテラン長老議員(K議員)が「君たちは『議会に相談する』と言っておきながら突然提案してきたのはどういうことなんだ!」と市職員を叱責。
さらに、「確かに平和宣言をしてるところあちこちいっぱいあるが、だいたい今までの平和な時代の宣言と時代が違うんだ!今は有事法制がつくられ、テポドンが飛んでくる、イージス艦が入ってくると言う状況なんだ。そういう時にこういう平和宣言というのが整合性が取れるのか、よく考えるべきだ!」と怒りまくり。
説明に立った課長では太刀打ちできず、部長が出てきたんだけど、「確かにデリケートで難しい問題でして・・」としどろもどろ。
この長老議員、保守系の中では比較的論理的で良識派のため、それなりに発言には重みがあり、執行部職員も、他の議員も、なんとなくシーン・・。
そこで僕は直ちに噛み付きました。
「今のK議員の発言で『平時の宣言と今とは違う』などと言っておられたが、そもそもその認識は完全に違っている。
非核宣言や平和宣言の始まりは、かつての東西冷戦時代の中で、世界中のほとんどの国が東西陣営に分かれて代理戦争や緊張を繰り返し、核戦争の危機が現実に高まる中で、イギリスのマンチェスター市が、自治体として独自に平和を目指すということで1980年に非核宣言を発し、それが世界中に広がったものだ。緊張した状況の中でも自治体としては平和を目指すと言う意思表示だった。だから、今までの宣言が『のんびりした平和な時代のもの』というのはまったく間違いだ!」と認識の誤りを指摘し、
さらに続けて
「それにテポドンが飛んでくる、イージス艦が入ってくる、とおっしゃられたが、イージス艦なんていうのは、今までテポドンのようなミサイルを撃ち落したためしなど一度もなく、世界中で先制攻撃を繰り返している戦闘艦だ。そういう艦船が新潟港に入ってくるようになっている。そういう時代だからこそ平和宣言が必要なのだ」と主張、
「そういう意味ではK議員の指摘は半分当たっている。提案するのに、きちんと理論武装と準備を十分にやってくるべきだ。その上で断固として宣言を実現すべきだ」と執行部に強く求めました。
休憩時間中、K議員は、1期生議員が生意気なこと言うな、という反応はなく「お互い立場が違うなあ。困ったのお」と笑って話しかけてくれました。
翌日、リベラル派の先輩女性議員から「あのKさんのお怒りに即座に反論、さすがだったねえ」と誉められました。

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