「憲法改正議論」が進んでいます。
社会の発展やその一方での矛盾の拡大、民主主義概念の発達、世界情勢など日本を取り巻く環境の変化などに伴い、確かに今の憲法ではカバーしきれないさまざまな課題が浮上していることは事実です。
しかし、「改正」を進めようとしている勢力の大きく重要な狙いの一つが「9条」にあることも確かです。
現在の世界各国の紛争の実態を見る時、例えば東チモールなどで起こった事態を考える時、国際的な、民主的にコントロールされた物理的介入を無条件に否定することは困難であると思いますし、日本社会の民主主義の発展の中で、そうした国際的な介入への関与を日本が果たし得る可能性も将来的にはあるかもしれない、と僕自身は思っています。
だからと言って、今、「9条」を変える必要は無い、と思います。
そう考えるのは、「軍隊」という、人の命の生殺与奪の大きな力を行使するには、他ならぬ日本社会の「民主主義」があまりに未熟である、ということも大きな理由です。「日の丸・君が代」で教職員への処分・子供たちへの強要が広がっていることは、この社会に、寛容さが欠けた偏狭なナショナリズムが拡大していることを雄弁に物語っています。仮に「日の丸・君が代」の意義がどんなにすばらしいものであったとしても、このような偏狭で陰湿なやり方でしかその意義を説明できないならば、その意義そのものを失わせることになるという単純な理屈さえ、これを推し進めようとする者たちには理解できないようです。
国際紛争や「防衛」の重要な位置にある防衛庁幹部出身の小池清彦・加茂市長は、「防衛力の整備は必要。だが9条は決して変えるべきではない」と明言しています。また、「9条」が果たすさまざまな「制約」によって、海外で活動する自衛隊員の命をも守られていると言う事もできます。
そうした考え方を含め、「9条」を変える必要は無い、日本国憲法第9条の平和主義の価値を確認するという、ただその一点でつながる市民のゆるやかな集まりを創りたい、という準備が始まっています。
そのため、、「9条にいがた市民ネット(仮)」という仮の名前で、別記のように5月14日(土)に、佐高信氏を招いて講演会を開催し、その当日同じ場で、この「ネット(仮)」を正式なものにに立ち上げる予定です。
できましたら皆様も、是非御参加・御協力、またこの「ネット(仮)」の呼びかけ人・賛同人になっていただけるようお願い致します。
詳しくは下記連絡先か、中山までお問い合わせください。
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9条
日時 2005年5月14日(土)14時 開場 13時30分
会場 新潟ユニゾンプラザ 多目的ホール(上所2-2-2 電話281-5511)
会費 500円
講演:佐高信さん「日本国憲法の逆襲」
※講演終了後、これからの活動について考える機会も持つ予定
連絡先(仮)9条にいがた市民ネット 025-281-9190

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