衆院選挙で私もバタバタして、今はまだじっくり書けませんが「リンク集」のページ(表面には4つくらいしか表示されないけど、「リンク集のページ」をクリックすると他のページも表示されます)にもある「
管制塔被告連帯資金ウエブサイト」を、是非御覧下さい。
僕がいわゆる社会問題に関心を持ったの重要な契機のひとつは、小学校5年の頃の成田空港予定地の強制収容。30年以上も前の当時の状況は、今より「住民主権」や「地方分権」の考え方が、社会的にも、そして具体的な法制度上から言ってもはるかに脆弱であり、また、当時の警察や機動隊は今よりはるかに強権的で暴力的でした。
その時に見たニュースで、機動隊を使って農民の土地を政府が強制的に取り上げることの非道さに憤り、農民たちを支援するヘルメット姿の学生さんたちを「かっこいい!俺も大きくなったらああなりたい」と思ったのでした。
その後、様々な社会問題に目を向けていくきっかけとなりました。
その成田空港反対運動の過程の中で闘われた1978年3月26日の事件。
何千人、全体としては1万人以上もの人達がこの当日の闘争に参加し、空港に突入、警備隊や機動隊と衝突しました。また、マンホールから忍び込んだ数名の部隊が管制塔に突入、機器を破壊しました。
確かに「破壊行為」ではあったけれども、当時の三里塚空港建設を巡る反対派への社会的な共感、そして「テロ」などとは一線を画した形だったため、決して少なくない支持が、各種世論調査でも寄せられました。当時僕は高校卒業する時でしたが、ニュースを見て正直言って感動しました。
実質開港前の機器破壊行為であったにも関わらず、ハイジャックと同じ「航空危険罪」の適用(安易なテロやハイジャックと異なり、空港職員への危害をできるだけ避ける形で闘われた)、実刑判決の期間をを上回る「未決拘留期間」、関係者の自殺など、当時の「実行犯」たちはもう十二分に、長すぎる刑期を務め、重すぎる報復措置を受けています。
その上に1億!もの賠償?しかも賠償請求の時効直前に!?
「前科者」となってしまった被告たちに「1億」は重いものがあります。
しかし、空港を所管する国交省、あるいは国交省が管轄する道路公団など、国や公団・特殊法人の発注工事では、「談合」が蔓延し、その談合によって無駄になった税金は莫大。これには、国の制度不備も問題だ、とナカヤマが朝日新聞全国版に指摘したばかり(過去記事参照)。
税金が談合でウワマエはねられた額は、例えば新潟市の事件で言えば、単純な言い方をすればここ数年で100億と算定もできます。
国交省のお役人よ、おめえら、一方で談合を放置し、自らも「国に非がある」と認めた成田空港建設問題で、偉そうに「損害賠償」なんて、よく言ぜ。
何百億、何千億と無駄にし、そして空港建設では反対・賛成や支援者・警察の側に関わらず多くの人びとの人生を犠牲にするような失政(自ら認めている)をやって来ながら、許せん。あまりにもひどい。
この「管制塔事件」問題を、「合法・制度圏」で活動する者として、この「通信」HPに紹介するのは少々躊躇もしましたが、現在活動する「ナカヤマヒトシ」のルーツでもある成田三里塚問題。
上記サイトをよく読んでいただければ、心有る人のご理解を得られるものと確信しています。
また、そこからもリンクされている、管制塔元被告行動隊長
前田さんの1989年獄中からの手紙を読んでいただければ、優しすぎる者達によってこの運動が闘われたことが良くわかっていただけるかと思います。
後日あらためて。

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