8月31日、川田龍平参院議員の柏崎訪問をコーディネート。休暇を取って同行することに。
午後2時から原発視察。敷地内はカメラ持込1グループに一台ということで、今は写真をアップできません。
1号機や2号機内部は汚染がひどくまだ見れない状態との事で、5,6,7号機周辺と取水設備、6号機内部を見ました。
普段は原発構内で4000人から5000人くらいの人が働いているそうです。大量の冷却水を引き入れる取水口付近だけを見ても、ゴミを取る大型のクレーン設備があり、それだけ見てもちょっとした中規模港湾のようなスケール。この巨大プラントを動かすだけで相当のコストがかかっていることを実感します。
敷地内の周辺施設はこれまで報道されていた通り道路の陥没など爪あとがひどく、その修復作業も進んでいました。
数十センチもの敷地内の陥没の修復などもいたるところに見られましたが、直後は大変だったのでしょうね。この原発施設が断層の真上にあるという指摘を強く物語る惨状です。
案内してくれた社員に「地震の瞬間どうでしたか」とメンバーから質問に、「いやあそれは」と言って一瞬言葉を選び、「大変でした」。「怖かった」と言いたいのを我慢したんだな、とメンバー全員が感じました。
内部はさすがにしっかりしていましたが、クレーンが破損した箇所も見ることができました。配管などが見かけ上大きなずれが見えない中で、あれだけのクレーンの支えが破断したことは、すさまじく大きな力がこの原発本体全体を揺らしたことをあらためて痛感します。やはり見た目にはあらわれないひずみや力が潜在しているのではと疑わざるを得ないと思います。
また、そもそも内部に入れたこの6号機も、内部視察に耐えうるからでしょう。入れない号機の内部はどうなっているのか。しかもこの6号機周辺でさえ写真は1台、常に担当者がアングルをチェックし、1枚1枚余計な箇所が写らないようにという規制もありました。
震災直後入ったメンバーによれば、この6号機でも、直後には床にはずれたボルトなどが落ちていたりしたそうです。
地元の反対団体が主張しているように、再開などありえない。廃炉しかないと思います。少なくとも1機は解体して部品一つ一つまで徹底的に検査すべきだと主張する科学者もいらっしゃいます。
午後5時前から会田洋・柏崎市長と面談。電力消費地が地元に大変な負担を強いている現状の中、東京選出議員として訪問した趣旨を伝えました。
市長からは震災の支援制度の不十分さや使いにくさなどを話していただきました。川田事務所としては、地元国会議員だけでなく、無所属議員として超党派の議員と連携し、支援策に取り組んで生きたいと表明。
また、市長からは今余っている電源開発特別会計を震災救援に回せば財源はあるというユニークな主張。これはおもしろい。是非実現したいですね。
↓9月1日付毎日新聞記事。川田君の右がナカヤマ。


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