カビや農薬まみれの事故米が食品に流用された問題、わが米どころ新潟でも問題になっています。
農水省だけでなく、県も問題の企業に事故米をおろしていたことも判明、しかし県はその分については工業用に利用されたとしていました。
そんなことが確認できるわけないだろ、と思います。
そればかりではありません。ここに来て、もっと本質的な問題が明るみに。
そもそも、さかんに「本来、糊の原料に使われるべきものを」と言われてきましたが、現在、糊の原料に米などは使わず、タピオカや小麦などを利用しているとの事。米はあまり使い物にならないそうなのです。
http://www.j-cast.com/2008/09/11026863.html
工業用の典型例として言われてきた糊がそうではないとすると、いったい何に使っていたのか。肥料などの例もわずかにありそうですが、実際ほとんど食用に使用されていたと見る方が自然かもしれません。信じたくはないけど。
この背景にはWTOとの約束で輸入したミニマムアクセス米の問題もあるようですが、だからと言って国や県が無責任にばらまいてはいけない。検査体制はどんなに厳重にやっても抜ける輩はいるだろうから、その点は仮に置いたとしても、そもそも糊の原料として利用されている実態が存在しない中で、そして食用以外にどんな利用の仕方があるのか全く把握できていない中で、簡単に食料としても使用できてしまう「食料もどき」を売りさばき、収益を得ていたとすれば、国にはギョーザ問題で中国を批判する資格はありません。
糊を使うメーカーがそもそもないということくらい、国や県が知らなかったとも思えません。自分達の卸す物品の最終利用形態も知らずに、大量に売りさばいていたとしたら、言いたくはないけど公的機関として失格だし、知っていたのなら確信犯で許しがたい。
県内の問題企業が「国の機関から事故米があるんだがと打診された」とコメントしていて、当初言い訳ではないかという論調もありましたが、こういう背景があることや、他の地域でも同様のニュースがあることを考えると、やっぱり積極的に売りさばいており、知ってか知らずかは別にして、きわめて無責任なやり方を続けていたことになります。

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