少し前ですが、去る7月29日、新潟県民会館で自主上映会
「いのちの山河」を見ました。
豪雪の岩手県沢内村(現在は隣町と合併、西和賀町)で1957年に村長に就任した深沢晟雄さんの物語です。
こう言うと関係者たちからは抗議されるかもしれないけど、いわゆる共産党系の団体の上映会でしたが、感動しました。
あらすじを映画のホームページから抜粋します。
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“豪雪・多病・貧困”とてつもなく大きな問題を抱えていた、山間の小さな村・沢内村。
長く無医村であったこの地で、父親から医者になることを期待されながらも村を離れていた深澤晟雄はある日、妻と帰郷する。
昔と変わらず悲惨な村の状況を前に晟雄は、何とか村をよくしたいと立ち上がった。
自分達を苦しめている問題を打破しようと村民に語りかけ、自らの信念である『生命尊重』行政の在り方を説き、いよいよ村民の医療無料化に踏み切ろうと決意するが、国民健康保険法違反という壁に突き当たってしまう。
晟雄は、村民のいのちのため、全国に先駆けて何としてでも実現させようと「少なくとも憲法違反にはならない。国がやらないから、村がやるんです!」と憲法25条を盾に、老人・乳児医療無料化を推し進めていく。
やがて、全国でも最悪の乳児死亡率だった村が、全国初の乳児死亡“ゼロ”という記録を生みだすまでになる。
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映画の最後には、本人が議場?かどこかで演説していた録音が流されますが、しっかりした考えの持ち主であったことが聞いていてもわかります。
Wikipediaでも検索してみると、映画では書ききれなかったエピソードなどもあります。
恥ずかしながら、この沢内村や深沢村長のことは知りませんでしたが、これまでもNHKの「その時歴史が動いた」等でも取り上げられ、過去にも別の映画が作成されているようです。
政治の原点を見る思いです。
当時としては画期的な政策ですが、村の財政状況等はどうなっていたのか、逆に何か問題はなかったのか、知りたいところです。時間があるときに是非調べてみたいと思います。

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