新潟市が「体罰」に関する調査の第二次公表資料をHPで公開しています(
→こちら)
「体罰」という言葉自体に問題があることは以前指摘しました。
その上で、この公表資料だけでは実態や様相が全く把握できません。
担当課からもう少し詳しい資料を取り寄せました。
それを見ると、小学校では10件調査対象のうち、最終的に体罰と認定され当該教員が処分されたのは1ケース。
その内容は
@体育の授業中 人と同じ動きができなかった(ため)平手で叩かれた。
A算数の授業中 答えられないと大きな定規で押された。
B算数の授業中 授業中ふざけていたら平手で叩かれた。
というもので、
この@からBの行為は1名の教諭によるものです。
それぞれ問題行為ですが、問題が深刻なのは、
このケースの報告・申告がそれぞれ当該親子、他者(他の生徒か教諭)によるもので、当該教諭本人からは一切申告されていないということがわかりました。
次に中学校では、
「部活動中ボールをぶつけたの見た」「平手で2〜3回頭を叩いた」というケースがあり、他者(生徒か教諭)も目撃し教諭本人も認めて申告し、今回の教育委員会の調査でもこの事実は確認されていながら、それにも関わらず生徒本人は報告していないものがあります。行き違いなのか、何かを恐れていたのか、事情が気になるところです。このケースは処分対象となっていません。
また、
「喉もとを押してドアに頭を押し付けられた」というケースも同様に他の関係者や教諭が認めているのに生徒本人からは報告が無く、やはりこれも処分対象外です。
本当はまだ深い問題があるのではないかと感じるところです。

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