震災発生から20日も過ぎました。
職場でも、いよいよ館内の復旧作業が本格化。
僕も陣頭指揮で頑張っています。
室内に散乱した書籍や資料を整理して、倒れた本棚を元に戻したり、解体したり、
部屋を応急的に整頓する作業の連続です。
壊れた物を思い切って廃棄すると、震災前より綺麗になった部屋もあります。
余震が来ると危険なので、退避路を確保しながら進めています。
もちろんヘルメットをかぶってですので、頭が重くなりますね。
休憩時間の会話は、以前は何がどこに売っていたとか、生活物資や食糧購入の情報交換でしたが、最近は福島市内の生活物資の販売も回復しつつあり、放射能汚染のことや、ガソリンスタンドの情報交換に変わってきました。
先々週あたり、食糧をどこで手に入れたとかの情報交換が真剣になされている様子は、何か、親から聞いていた終戦直後の食糧難時代を彷彿とさせましたね。
県内の文化関連施設の震災被害もひどいようです。
県立美術館も休館、「スタジオジブリ レイアウト展」楽しみにしていたのですけど、
県立図書館も休館、
秋山庄太郎先生のお写真を展示している福島市花の写真館は立ち入り禁止状態、
福島市音楽堂は無事だけど、声楽アンサンブルコンクールは中止、
郡山市民文化センターもホールの損傷があり休館、
軒並み休館で、文化行事も中止を余儀なくされました。
須賀川市役所に至っては、建物を取り壊すそうです。
今回は、県中・県南地区の損傷がひどかったようです。
今は、被災された方々の生活再建が何よりも最優先。
文化関連施設の復旧は、世情が落ち着いてからになると思います。
しかし、将来そういった文化関連施設が復旧したときに何をするのか、今から考えておかなければなりません。
震災で傷ついた人々の心を癒すのは、やはり文化関連行事なのです。
近い将来、文化関連行事を通して震災で傷ついた人々の心を癒すことが必ず求められます。
その時のために、文化施設では、何をどうするか、何ができるのか、ビジョンを明確にして、準備しておく必要があると思います。
僕も、平常心を取り戻しつつあるので、
文化関連行事ではないけれど、
何がしかの癒しのために、
夜は、ホムペのコンテンツづくりを再開いたしました。
「土湯自然観察紀行」コンテンツづくり、
これが一日の気分転換になるのです。
少しずつ作っているので、完成はまだ先ですが、、、
今作っているコンテンツは、土湯温泉街から国有林道を登り、瀬峰〜ふんどし〜麦平というロングコースです。
このコースは、片道4時間はかかります。
僕は都合4回登りました。
今回は、平成12年11月に国有林道ゲート〜麦平を往復した記録のコンテンツを作成しています。
麦平の風景です。
つつましく、コンテンツづくり、続けますね。