昨年から眺めたいと願っていました、山寺の雪景色を見ることができました。
先週の金曜日、寒河江にひまわり君を迎えに行ったついでに立ち寄ることができました。
金曜日は雪模様で、山形道も古関サービスエリアあたりから路面が圧雪で、激しく雪が降りしきるし、笹谷トンネルを過ぎて山形蔵王インター近くまではゆっくり運転でした。
山形北インターで降りて、国道13号を天童方面に北上、しばらくしてから山寺への道に入り、そんなに時間がかからないで立石寺の近くに着いて車を駐めることができました。
雪が降り続いているので、山寺の雪景色への期待感でワクワクしてきます♪
長靴に履き替えて、さっそく登りはじめました〜
写真をクリックしますと、800ピクセルの拡大画像がご覧いただけます。以下同じ。
激しく雪が舞う根本中堂、
やっぱり寒いです。
あわてて手袋しました。
念仏堂の前を通って、
山門のあたりも真っ白な世界。
誰もいないと思ったら、足跡があるので、何人かの方は入山しているようです。
拝観料を払う所で、
「上の方に滑りやすい所があるので、気をつけてください」と言われた。
仁王門あたりから上の石段は、凍り付いているだろうな〜
いよいよ、石段を登り始めます。
ゆっくりと、境内林の雪景色を眺めながら。
静かだな〜
雪で、境内林が明るく感じます。
前に2人くらいの人が歩いていました。
卒塔婆の形が刻まれた岩も雪に覆われています。
底冷えがする真冬の霊場、
その昔、修行僧や修験者たちは真冬でも行を絶やすことなく続けられていた、
身が引き締まる思いです。
この近くで、怖々と足元に注意しながら降りてくる若い女性とすれ違いました。
挨拶したら、関西弁でした。
わざわざ関西の方からも雪の山寺に来られるのですね〜
びっくりしました。
静けさや岩にしみいる蝉の声
松尾芭蕉が詠んだ「せみ塚」近くから眺めた百丈岩。
仁王門の雪景色、
この姿を拝みたかった〜
あこがれでした♪
東側の崖に横穴が並ぶ霊場も、すごい氷柱が下がっています。
ここに眠る修行僧の霊位は、寒さや冷たさを超越しておられるのですね。
謙虚な気持ちで仁王門をくぐります。
仁王門前の石段は、凍っていて、まじ滑ります。
登りよりも下りが滑りそうです。
納経堂、開山堂、五大堂を見上げますと、かなりの積雪。
寒そう〜
凡人は、やはり寒さ、足の冷たさを感じます〜
観明院から中性院にかけての階段をゆっくりと登り、
奥の院に着きました。
真冬の期間は、お堂はすべて閉ざされています。
雪の奥の院、
その風景に、言葉もありません。
山に囲まれた立石寺、だから山寺なのでしょうか。
厳冬期の姿の美しさは例えようもありません。
鐘楼そして多聖場のあたり。
奥の院のお堂に手を合わせました。
下山を始めました。
ふもとの門前集落がかなり下に見えます。
幾重にも重なる伽藍の屋根に雪が積もる風景が絵になります♪
一瞬、雪が止みました。
雪の山寺、谷の伽藍の冬景色、
参拝できたことに感謝です。
雪をまとった険しい霊谷の姿、
天台密教修行でも最も酷で厳しい断章を垣間見たような感じがしました。
開山された慈覚大師も、このように氷結した霊谷をご覧になられたのでしょうか。
ここでの修行は命がけだったことでしょう。
崖上から下がる氷柱、
納経堂の雪景色、
また、ひとしきり強く雪が降ってきました。
彼方の胎内堂も雪でかすんでいます。
五大堂まで登ってみました。
ここから眺める雪景色も素敵なのですが、
強く降りしきる雪でカメラのレンズが濡れてしまい、写真には残せませんでした。
念願だった雪の山寺参拝が成就して、良かったです〜
この時期は登る人の数も少なく、
天台宗のいにしえを思うことができます。
合掌