昨日、南相馬市博物館を後にして、相馬市の松川浦に向かいました。
今年は、富岡町から楢葉町、広野町、そしていわき市の海岸の植物は、幾度も観察しましたが、北の方の海岸は、7月にクリさんにご案内いただいた南相馬市小高区の海岸のみで、松川浦方面には行っていなかった。
1月2月は、カモなどの水鳥観察で、毎週のように相馬市や南相馬市の海岸や漁港には行っていたけど。
そんなことで、6号線を北上し、相馬市の日立木から折れて、磯部漁港経由で松川浦に行きました。
実は、松川浦で見たくて楽しみにしていた花があったのです。
その前に、途中で、キキョウの花も見たい。
あれこれ考えながら、最初に、昨年の8月15日にクリさんにご案内いただいたキキョウの自生地に足を向けました。
懐かしい、沼の近くを歩くと………、
咲いていました。
あー、去年と同じ青空だ。今日も暑いなー!!!
去年は、もっと暑かったなー。
タオルで汗をぬぐいながらキキョウの花に見入りました。
今年は、まだ、キキョウの花をまともに見ていなかったのです。
それくらいに、キキョウの自生株は減少していますね。
やっと今年も美しいキキョウの花に巡り会えましたね。
この花が咲くと、秋の気配が感じられます。
この後、磯部漁港のそばを通り抜けて、大洲海岸の気持ちよい直線道路を走り、松川浦に向かいました。
大洲海岸の道路では、自転車に乗った中学生達が列を作ってサイクリング。
そうま海浜自然の家に宿泊している子供たちかなー?
松川浦は、ちょうど引き潮の時でした。
とっても自然度の高い海岸です。
そしてお目当てのハマサジに出会えました。
独特の花序ですね。
ハマサジの花は黄色く、写真で白く花のように見えるのは萼なのです。
探すと、黄色い花はポツリポツリと残っていますが、花期は終わったのですね。
来年は、もう少し早く来よう。
ハマサジはイソマツ科の植物で、環境省のカテゴリーでは絶滅危惧II類(VU)になっているらしいです。
福島県のRDBでは準絶滅危惧のカテゴリー。
でも、ここ松川浦の海岸では、かなり自生しています。
そう言えば、いわきの海岸、例えば新舞子浜では、ハマサジは見ていなかったなー。
波立海岸でも、広野町の海岸でも見ていない。
今度、いわきや双葉郡の海岸に行ったときに、良く確認してみよう。
ハマサジを観察してから、遊歩道を歩いて近くの森に入ると、
シロバナサクラタデが咲いていました。
タデ科イヌタデ属の、美しい白い花が穂状の花序を呈しております。
シロバナサクラタデはけっこう群生していて、花盛りになるところでした。
遊歩道を挟んで反対側では、ヌスビトハギが満開でした。
こちらはワルナスビです。
名前の通り、ナス科ナス属ですが、帰化植物だそうです。
花は美しいんですけどね。
確かに、ナスの花を一回り大きくしたような感じです。よく見ると美しいんですよ。
でも、繁茂すると手に負えない雑草らしいです。
久しぶりに松川浦海岸の花を楽しむことができました。
そして、相馬市の市街地を抜けて福島に戻ろうとしたら、川原町で建物火災が発生し、煙がもうもうと立ち上がり、市役所に近いこともあって、道路は渋滞しています。
相馬市内の中村街道(国道115号)は中村城の手前で封鎖され、大きく迂回してしまいました。
そして、文化センターから帰宅する時も、福島市の小倉寺で建物火災。ここでも煙がもうもうと立ち上がっています。
結局、1日に2回も建物火災を見てしまったのです。
夏とは言え、火災には十分注意いたしましょう。