只見町で開催された森林フォーラムに行く途中、蒲生岳登山口駐車場で休憩タイムをとりました。
9月11日に来た時は、まだ濃い緑に覆われていましたが、昨日は、素晴らしい紅葉です。
天気も良く、青空に映えるので、ベストなシャッターチャンス!!!
僕はカメラを取り出し、200mmズームレンズで撮影を始めました。
蒲生岳は標高828m。
ふもとの只見線会津蒲生駅付近が標高360m。
登山口から頂上までは約470mの登りとなります。
僕は登ったことはありませんが、登山ガイドなどによると、鎖場などの危険な急斜面があるとのこと。
女流登山家である田部井淳子さんが「東北のマッターホルン」と呼ぶだけのことはある独立尖峰ですね。
昨日は登山口駐車場もほぼ満車で、僕が行った時も、何人かの方が装備を整えて登り始めておられました。
ちなみに、この山は、ヒメサユリの自生地としても有名だそうです。
昔はヒメサユリの咲く時期には只見川にサクラマスが遡上したそうで、この花が咲くのを季節の目安にして地元の人々はサクラマス漁を行ったのではないかと思います。
登山口駐車場から眺めた、蒲生岳の全容です。
完璧な紅葉です。
山腹には紅葉の落葉広葉樹が繁り、尾根の稜線にはキタゴヨウマツが並び、頂上付近には岩肌が現れています。
久保登山口からの登山道を見ることができます。
登山道の両側は素晴らしい紅葉の低木紅葉樹林となっています。
紅葉の山腹に、濃緑のキタゴヨウマツが映えます。
通称「鼻毛通し」付近の岩場でしょうか。
岩肌が剥き出しの断崖となっています。
上級者向きのコースですよね。
高所恐怖症の僕には、無理無理、、、
この断崖絶壁を登って辿り着く頂上の様子です。
結局、蒲生岳って、クライミングの山なんですかー???
岩に打ち込む釘と登山用金槌とザイルが必要な???
ホント、マッターホルンなみですよね。
昨日登山口で出会ったお年寄りたちも、
クライミング
したの?????
今のお年寄りの登山者って、すごいですよねー。
僕は、真似できません。
西側の稜線を写してみました。
こちらには、小蒲生登山口からのコースがあるのでしょうか。
ここも急な岩場の斜面となっています。
西側稜線には、見事にキタゴヨウマツが並んでいますね。
やはり、只見の山だなーと思いました。
西側稜線頂上付近の岩場。
わっ!!!
ここも僕には無理そう。。。
どの登山コースを辿るにしても、ピーク近くでは岩場の急登を強いられることになりそうですね。
体調を万全に整えて、急な岩場でも滑らない登山シューズが必要ですよね。
ピーク西側の様子です。
そりにしても、本当に美しい尖峰です。
僕は、見ているだけでいいやと思いました。
ちなみに、叶津地区から蒲生岳を眺めると、よりほっそりした尖峰で、これこそマッターホルンという感じがしました。
時間がなくて、叶津からの写真は撮れませんでした。
蒲生岳の基盤岩は、第三紀のグリーンタフ造山運動によってもたらされた凝灰岩質の岩で、多雪地帯の越後山脈は、雪崩により山の斜面が崩壊することにより、このような尖峰や急斜面が形成されているのです。
ただし、
「そういった気候的地質的作用により、表層土壌の多様性が生じ、それが植生ひいては生物的多様性に結びついている」
というお話しが、森林文化フォーラムにおいて地元只見町の新国勇先生よりなされましたが、そのことを実感するためには、やはり只見町の山を訪れて、身体で実感しなければならないなと思いました。