昨日ご紹介したポイントより、上流に移動いたしました。
木戸川沿いの道路はダムサイトまで2車線で完全に整備されていて、途中2箇所にパーキングがあり、綺麗な水洗トイレまで設備されています。
そういった意味では申し分ないのですが、これも、ダム建設にともなう渓谷自然の破壊とひきかえなので、複雑な気分です。
僕らが中学生の頃は、自転車に乗って、楢葉町の大谷地区から女平地区に向かい、さらに未舗装の道を大滝神社まで行くのが精一杯でした。その頃は現在のような開放的な景色はあまり見られず、鬱蒼とした渓谷林に覆われていた記憶があります。
その頃の木戸川渓谷は、本当に自然度が高い、というより、自然そのものでした。
渓流の水量も、もっと豊かだったと思います。
このような沢越えの橋が随所にあり、渓谷紅葉を見るポイントになっています。
上流側の深いV字谷。
渓谷に自生する樹木群(渓畔林)は、モミ、イヌブナ、コナラ、クリ、ヤマザクラ、アカシデ、クマシデ、サワシバ、アサダ、コシアブラ、ハリギリ、カツラ、各種カエデ、キブシ等々、樹木の種類がとても多く、それぞれに紅葉の色合いも異なるので、ピーク時には、錦のような彩りになるのですね。
渓谷より上の山稜斜面は、コナラ(ミズナラ?)が優占しています。
現地に行って見ないと、コナラかミズナラか判断できません。しかし、現地に行く道はないので、ほとんど自然林です。
橙色に輝くイヌブナの高木。
枯木の上の方に、動物の顔のような姿が。
不思議な自然の造形ですね。
道路の下には、遊歩道が設置されています。
ゆっくりと歩いて渓谷林を楽しむには、遊歩道が最適です。
吊り橋なんかもかかっており、雰囲気は最高です。
様々な色彩の紅葉がモザイク状にちりばめられている様子。
絵になりますね。
さらに上流部に上がって、対岸の山稜尾根を眺めました。
山稜斜面には先ほどと同じようにコナラ(ミズナラ?)が優占し、所々にモミが見られる程度ですが、V字に刻まれた渓谷(渓畔)になると樹種が多くなります。
山稜斜面のコナラ(ミズナラ?)林は、モミが混ざっており、中間温帯林地帯の気候的極相林と言うことができるのでしょうか???
深い渓谷の流れ。
木戸川渓谷における渓畔の植生は、ほとんどが完全な自然植生で、いわゆる地形的極相林と言うことができるでしょう。
赤い果実がたわわに実った木。
この木何の木???気になる木、
名前も知らない木ですけど、、、
見たことあるんですけど、
うーん!!!名前が思い出せない!!!!!
ご存知の方、教えて下さい。。。
明日はいよいよダムサイト周辺をご紹介いたします。