今日は、職場のメンテナンス日で、うちのチームは全てお休みです。
来館していただくお客様の快適さと安全を確保するために、年に何度か、システムのメンテナンスを行います。
この休日を利用して、僕は、ぜひ行きたいと願っていた相馬市に行ってきました。
というのも、
クリさんが、相馬市で、貴重なタブノキのイグネ(居久根)すなわち屋敷林を確認され、何とか保存したいというお気持ちを、1月21日に僕のBBS「やまがっこう談話室」に投稿なされたからなのです。
http://6513.teacup.com/yamagatuko/bbs?from=bbsticker
僕は、平成18年以来、浜通りの照葉樹について調べて来ましたが、照葉樹を用いた屋敷林にも興味を持っていました。楢葉町や富岡町で調査もしましたが、屋敷林は個人所有林、しかも他人の土地に足を踏み入れての調査なので、個人情報の管理が厳しくなった現在、なかなか調査は進んでいません。というより、最近は遠慮しています。
他人のお屋敷にカメラを向けることすら控えています。
しかし、屋敷林は、本来その土地の森林環境を反映しいてるはずと考えており、屋敷林内に足を踏み入れず、外から観察しているだけでも、そのことは確認できるのです。
屋敷林については、民俗学者I先生の民俗学的な論文があり、僕もI先生とお会いする時には、お話をうかがったものでした。
僕は、屋敷林における樹種と林構造に興味があり、福島県浜通りにおける照葉樹林相(ヤブツバキクラス域)との相関関係を調べたいと思っているのです。
そういった意味で、屋敷林は植生学にも価値があり、民俗的歴史的価値と併せると、重要な自然的民俗的歴史的遺産と考えています。
屋敷林が伐採されて人工的な塀に置き換えられ、少なくなりつつある現在、屋敷林については、組織的に調査すべき課題ではないかと、僕は考えています。
クリさんからお話をうかがったとき、
相馬市にタブノキを用いた屋敷林があるんだー!!!
びっくりしました。
そして、その屋敷林が河川改修工事が予定されている範囲にあり、風前の灯とのこと。
クリさんがおっしゃるように、僕もなんとしても残したいと思いました。
タブノキは、暖地性の照葉樹で、福島県浜通りでは、いわき市と広野町、楢葉町まではタブノキ林があるのですが、富岡町以北になると、極端に少なくなります。
相馬市では、磯部や原釜(今日、クリさんにご案内いただいた)にちょちょっとあるくらい。
そんな中での相馬市におけるタブノキ屋敷林、
これは、どう考えたって、超貴重です。