ようやく岩角山岩角寺さんの写真整理できました。
全山霊場で、カット数も多く、3回にわけてご紹介したいと思います。
岩角山岩角寺は、僕は昭和60年に、一度、郡山市在住のK先生と登って参拝したことがあり、その時の印象がとても強く心に残っています。昨日僕のブログで紹介した下鳥渡弥陀三尊来迎石仏周辺の霊的雰囲気とはまた違った神秘性を感じた場所なのです。
ここは、二本松市から郡山市の谷田川に向かう農免道路沿いで、旧白沢村(現本宮市)にあります。僕は、ひまわり君の実家に行くときは、よくこの農免道路を通っていたので、そのたびに岩角山の側を通過していましたが、この間はどうしても石仏を拝観したくなり立ち寄りました。
アクセスは、国道4号二本松バイパスから、岩代町方面に向かう県道459号線に折れ、阿武隈川の橋を渡ってすぐ、二本松市高田の交差点(角にセブンイレブンがある)から県道116号線に入ります。そして二本松市平石から農免道路に曲がります。ここで間違うと、そのまま三春町に行ってしまうので気をつけてください。そして農免道路をそのまましばらく走ると本宮市に入りまして、やがて進行方向左手に岩角山が見えてきます。すると、まもなく岩角寺への入り口が見えまして、左折してすこし坂道を登ると岩角寺駐車場がありますのでそこに駐車して、あとは歩いて参拝となります。
岩角山の魅力は、何と言っても全山霊場にあります。
旧白沢村のなだらかな丘陵地帯において、標高337mのピラミダルな岩角山は昔から地元の信仰の山だったと思います。
登ると、鬱蒼とした杉木立に花崗岩の巨石が随所に露呈し、神秘的な雰囲気がただよっています。
伝説では、天台宗の慈覚大師が仁寿元年(西暦851年)に開基したとされていますが、おそらくは、はるか古代の昔から、神霊宿る聖なる山として崇め奉られていたものと考えられます。
お寺を開基するにあたっては、やはり霊力が強い山を選ぶと思うのです。当時の僧侶も寺を開基する場所を求めて、今風に言えばパワースポットを探していたのではないでしょうか。
パワースポットとは、古代から自然崇拝的な信仰の対象となった場所だと思います。そういう所を選んで開山すれば、だれもが納得することでしょう。
それで、実際岩角山に登ると、本当に霊力を感じる素晴らしいパワースポットであることを感じます。
僕は平成16年に、山形県の山寺(立石寺)に登りましたが、岩角山もそれに勝るとも劣らない霊力を感じることができます。参拝者の喧噪がないだけ、岩角山の方がより神秘性を感じました。
そういえば立石寺も天台宗の慈覚大師が貞観2年(860年)に開基しています。慈覚大師の開基伝説は多いようですね。そういえば霊山寺も慈覚大師の開基伝説が残っています。
岩角山の参拝登山は、いつの時期でも良いですが、冬枯れの季節の方が石仏の拝観には適していると思いました。雪景色も素敵な味わいがあるのではと思います。
岩角寺参道階段を登ると、このような大きな石灯籠があり、ここをくぐり抜けます。