昨日、松川町のクマガイソウ群生地を後にして、水原川沿いの道を戻ってきたら、白藤が満開になっていました。
今は藤の花の季節で、あちこちで青紫の藤の花を見ることができます。でも白藤の花はどちらかというと少ないです。
昨日咲いていたのは、懐かしい水原川の岸辺です。
なぜ懐かしいかというと、以前に渓流釣りをしていた頃、釣り糸を垂れるポイントの近くだったからです。
22pを越えるヤマメやイワナが潜む流れの岸辺に、以前から白藤は咲いていました。
暑くも寒くもない今頃の季節は、ヤマメ釣りにはベストなシーズンなのです。
田植えが終わって、水原川は少し水量が増えて笹濁り、水温も適温で、ヤマメの活性も高まり、毛鉤を振り込むと勢いよくヤマメが飛びかかってきます。
おまけに昨日は小雨模様の日曜日。川には多くの釣り人がいてもおかしくないのに、誰もいませんでした。
やはり、川と魚が放射能汚染されているかもしれないと恐れて釣りを控えているのかもしれませんね。
原発から60q離れた福島市の郊外でも、そんな心配をしなければならないなんて、何か、情けないですね。
水原川に沿った田圃には一面に水が張られ、昨日は田植えの真っ最中でした。
こんな震災の年ですが、原発事故の稲作への影響がないことを祈らずにはいられません。
福島市松川町には、銘酒「金水晶」の醸造元があります。有限会社金水晶酒造店では、原料に山田錦を用いていますが、水原地区には山田錦を育てる水田があります。
金水晶は僕も大好きな銘柄で、時々いただいていますが、今回の原発事故による放射能汚染が山田錦を育てる水田などにも及ばないことを願っています。
金水晶は、今年の新酒品評会でも入選いたしました。福島が誇る銘酒をなんとか守りたいと思いました。