東電フクイチ原発事故から一年、
国は警戒区域ならびに計画的避難区域を解除準備区域、居住制限区域、帰還困難区域に再編することにしたそうです。
年間放射線量50ミリシーベルト以上は帰還困難区域、
年間放射線量20ミリシーベルト以上50ミリシーベルト以下を居住制限区域、
とするそうです。
帰還困難区域は、今後5年間は帰宅が認められないとのことです。
しかし、問題は、それだけではありません。
双葉郡や南相馬市、相馬郡飯舘村は、広大な面積の山林が広がっています。
はっきり言って、
富岡町、大熊町、双葉町、浪江町、南相馬市小高区、葛尾村、飯舘村の山林は、ひどく放射能汚染されています。
上の地図で赤色と黄色に染められた範囲はほとんどが山林で、山林の樹木と林床がかなり放射能汚染されています。
それを除染するには、全面積の樹木を完全に伐採して、林床の表土を完全除去しなければなりません。
これだけの面積の森林を伐採、表土除去することなど、出来るわけがありませんし、伐採した膨大な量の木と表土を中間貯蔵することも到底不可能です。
反論がある事を承知の上で、僕の意見を申しあげますと、
上の地図の赤色と黄色に染められた範囲は、チェルノブイリ原発事故で汚染されたエリアと同じ程度に放射能汚染されているので、今後30年以上は帰還どころか立ち入りも制限されるべき危険地帯と認識する必要があると思います。
富岡町、大熊町、双葉町、浪江町、南相馬市の西部、葛尾村、飯舘村の森林と農地については、現在の科学では除染不可能と判断した上で、早急にしかるべき行政判断をされるべきです。
辛いことですが、これは現実なのです。