それにしても今週は「やませ」の影響で肌寒い日々が続きますね。西日本の方は猛暑というのに、梅雨空続きで気温が低く、7月下旬の天気とは思えないです。
昨年の今頃は、かなり暑い日が続いていたはずで、郡山市の銚子滝に涼みに行った記憶があります。
今年は、曇り空続きで、吾妻連峰や安達太良連峰の山頂は雲に覆われてばかりいます。登山の人も、霧で視界が効かない山頂では大変だと思います。
どうも「やませ」の天気はしばらく続きそうです。大雨の心配もありそうです。
山形県では大雨で、月山湖に濁流が流れ込み、寒河江ダムから水道水を引いている西川町や寒河江市では浄水場の処理能力がパンクして、この間の金曜日から断水が続いているらしいです。
千年に一度の猛暑年と予想されていながらの冷夏、この先の見通しが立たないですね。
8月になってもこのような「やませ」の天気が続けば、稲の出穂にも影響して冷害の心配もあります。
本来ならばこの間は蔵王山に登りたかったのですが、あそこの山は曇り空では霧が深く視界も効かないので断念し、幕滝に行ってきました。
土湯峠に至る道も、途中、霧が濃い場所がありましたが、慎重に運転して、幕川温泉の駐車場に着きました。
幸い霧もなく、暑くもなく、歩くのには程よい気温。しかし、せっかく名瀑に行くのに、もう少し暑くてもいいなと思いました。
森の中に入ってブナ林を過ぎると、サワグルミの林になります。
ここはサワグルミの大木が立ち並んでいて、いかにも渓谷林らしい風景。
何回来ても飽きないサワグルミの林を歩いていると、幕川渓谷に近づき、せせらぎの音が聞こえ、やがて斜面を降りて橋を渡り、滝へと向かいます。
この橋に注連縄が張られていて、ここから神聖な滝のご神域となるのです。
かつては、この橋の下で流れに身を清め、禊そして潔斎してから滝を参拝したことでしょう。
真夏でも冷たいですよ。ここの流れは。
オヒョウの葉と出会えました。
先が広がり突起がある独特の葉の形が印象的なのです。
麦平への登山道分岐近くに、オオバボダイジュの高木が立っています。
オオバボダイジュとしては古木のようです。
葉はシナノキに似ています。それもそのはず、シナノキ科なのです。
吾妻連峰では数少ない樹種です。
幕川温泉から鳥子平方面に登る登山道沿いにはシナノキがあるので、見較べることも可能です。
荒川の源流域である幕川渓谷の自然は、とっても貴重ですね。