昨日は、高山の原生林を守る会の「早稲沢夏の山岳植物観察会」が開催されました。
幸運にも天気に恵まれ、多くの収穫がありました。裏磐梯の早稲沢駐車場からデコ平湿原までの、往復約6kmのコースを歩きました。
観察会には、「国見山の自然を守る会」代表のBさんも南相馬市から駆け付けて来られ、参加されました。
観察会の詳細は後日アップするとして、印象的なシーンをご紹介したいと思います。
今回の観察会の目玉のひとつが、冬虫夏草、
サナギタケを発見することができるかどうか、でした。
というのも、先週、僕と会代表のSさんとで情報交換をして、過去に僕がこのコースでサナギタケを見つけた話をしたら、
今回の観察会での僕の特殊任務、
「冬虫夏草のサナギタケをぜひ見つけていただきたい」ということになりました。
観察会に向かう途中、僕の車に「国見山の自然を守る会」代表のBさんが同乗され、車中で冬虫夏草の話をしたら、サナギタケの発見を楽しみにされておられました。
ということで、早稲沢駐車場を出発してから、コースを歩いて、責任重大な僕は目を皿のようにしてサナギタケを探しました。
季節的にはベストタイミング、
そして、
写真をクリックしますと960ピクセル拡大画像をご覧いただけます。以下同じ。
何とか、オレンジ色をしたサナギタケの子実体を見つけることができました。
ラッキー!!!
「Sさん、サナギタケを見つけたよ〜」
と、僕が声をかけると、皆さん大喜びで集まって来られました。
地表に露わとなった子実体を観察して写真を撮った後、
いよいよサナギタケの根元を掘り出します。
子実体の柄の基部を折らないように、慎重に掘り出して、宿主のサナギを掘り起こします。
子実体の柄の基部に宿主が確認されてはじめて冬虫夏草ということが出来るのです。
観察会に参加された皆さんは、冬虫夏草の宿主の発掘を見るのは初めての体験です。
固唾を飲んで僕の手元を見つめておられました。
無事に、宿主の、ブナアオシャチホコのサナギを掘り出すことに成功いたしました。
ほっとしました〜(汗
子実体の柄の基部にサナギが現れた時には、皆さん声を上げて驚いておられました。
「冬虫夏草の子実体は精力剤なのですよ」とお話したら、
「私たちには、もう、関係ないかも、、」という声も、、、
そういうことじゃなくて、薬として有用なのですが、、
あらためて周りを観察いたしますと、あちこちにオレンジ色のサナギタケの子実体が顔を出していました。
皆さん、大喜びで観察し、写真を撮っておられました。
このあたりは、サナギタケの群落なのですね。
昨年は、デコ平でブナアオシャチホコが大量発生したらしいです。
そのことも影響しているのかもしれませんね。
高山の原生林を守る会初の、冬虫夏草観察会は無事に成功しました。
良かった〜♪
責任が果たせました〜
観察会のことは、後日アップするとして、
もうひとつ印象に残ったシーン、
ヤグルマソウの白い花に蜜を吸う美しい蝶、
「この蝶は何と言う蝶なのですか?」
とお聞きしたら、
「テングチョウです」と教えていただきました。
テングチョウは僕も初めてです。
あまり大きくないけれど、とっても美しい姿ですね〜♪
今回の観察会、
とっても思い出深い観察会となりました♪
ありがとうございました♪
後記
ヤグルマソウの白い花に蜜を吸う美しい蝶ですが、
カエデさんから、「イカリモンガ」という種の名前であることをコメントでお教えいただきました。
カエデさん、ありがとうございました♪
それにしても、とっても美しい羽の模様ですよね〜♪