今日は一日強い風に吹雪、、
外に出るのもままならないので、この機会を利用して、この間から記事にしたかったことを整理してみました。
先々週の日曜日に那須高原に行ったときに、一面に広がる自然林の魅力に驚いたからです。
とある建物の8階から展望した風景です。
写真をクリックいたしますと、960ピクセルの拡大画像がご覧いただけますので、ぜひクリックして眺めてみてください。
那須連峰のすそ野に広がる自然林がご覧いただけます。
この風景に、夏では分からなかった、冬になって初めて気付いた那須高原の落葉樹林の特徴的な姿を見ることができます。
それは、那須連峰の麓に至るまで、どこまでも落葉広葉樹林が広がっているということです。
良くご覧になってください。冬枯れの景色ですと、それが分かるのです。
所々に緑の箇所があるのは、アカマツや杉などの常緑針葉樹ですが、那須高原ではそれが本当に少なく、ただひたすら落葉広葉樹林が広がっているのです。
どうです。
どこまでも、ただ広く、
那須連峰の麓に至るまで、ず〜っと落葉広葉樹林が広がっているのがお分かりになると思います。
ほんとうに素晴らしい自然林の広がりです♪
初めて俯瞰して、感動しました♪
常緑針葉樹は点在しているのみです。
杉や赤松、唐松の面的な植林は見られません。
夏ですと一面緑の森なので、このことには気づきにくいですが、冬になり落葉しますと、落葉広葉樹林の広がりが一目瞭然で、人為的な常緑針葉樹の少なさも分かるのです。
福島の安達太良高原や吾妻高原には赤松林や杉林、唐松林が広がっていますが、那須高原には、それが極端に少ないのです。
ただひたすら広がるスケールの大きな落葉広葉樹林が那須高原の魅力と言っても過言でないでしょう。
那須高原の落葉広葉樹林は、コナラが優占樹種です。それにクヌギなどが混ざります。流れに沿ってはカエデやケヤキを見ることが出来ます。
那須連峰に近づいて標高が高くなりますとコナラに変わってミズナラ、そしてブナ林となります。
この恵まれた大自然のなかに那須御用邸がございます。そして今上天皇陛下のご意向によりまして那須御用邸敷地に占める自然林の多くが宮内庁から環境省に移管されまして「那須平成の森」として国民が自然と親しむ場として開放されました。その際には栃木県立博物館の学芸員の皆様が自然環境調査にあたられました。
那須高原自然林は、日光国立公園として保護されています。
同時に那須湯本温泉などリゾート地としても利用されています。
上に掲示した写真に見る自然林は、那須高原のバッファゾーンとして、自然保護と観光開発のバランスが保たれていると思います。
この素晴らしき広がりをもつ自然林。永久の保全を願うばかりです。
今度は、新緑輝く季節、そして紅葉の季節に訪れたいと思います。
ちなみに福島県文化財センター白河館「まほろん」がある白河市や西郷村には、那須高原自然林の北端とみられる落葉広葉樹林を眺めることができます。
このことについては、後日触れたいと思います。