ひまわり君の手術後、毎日、獨協医大病院にお見舞いに通っていますが、ようやく、全身麻酔の副作用が緩和されて、食事が出来るようになりました。少しずつですが歩行もできるようになりましたが、やはり、歩くと疲れやすいです。
手術による侵襲は、かなり体に負担がかかるのですね。
病院食は、食中毒予防のため、必ず火を通した食材しか出ないため、生野菜は出されません。
なので、パック入りの生野菜や果物を病院の売店で買ってくると、彼女は喜んで食べていました。
体力を戻すため、歩行も食事も少しずつ行うように、僕も介助しています。
そんなお見舞いの帰り道、鬼怒川の河川敷で、オキナグサの群落と出会うことができました。
ちょうど花が見頃で、素敵にリラックスすることができました♪
野生のオキナグサの群落を観察するのは初めてです。
福島県では、西郷村や白河市の阿武隈川で見られたそうですが、僕が「まほろん」に勤務していた頃は、とっくに消えていました。
ここ鬼怒川のオキナグサ群落は、栃木県でも稀有(というより、関東地方でも稀有)な群落で、地元では、盗掘に対しては罰則付きでの天然記念物に指定しています。
実際に、自分の目でオキナグサの花が満開の群落を眺めますと、不思議な感動に身を包まれました。
目の前に、念願の、野性のオキナグサの花が咲いているのです。
こんな素晴らしい光景は、なかなか見ることができません。
と言うより、人間の手で絶滅しかかっているのですよね。
花は下向きの釣鐘形で、赤紫色の花弁状の萼や茎、葉には、白毛が密生しています。
キンポウゲ科ですが、この花姿を見た時、以前に、安達太良山系の鬼面山で観察したミヤマハンショウヅルの花の色と姿にも似ているなと感じました。ミヤマハンショウヅルもキンポウゲ科なのです。やはり赤紫色の花弁状の萼でした。
名前の由来は、白毛が密生する果実が丸く集まっている姿を翁の白髪にたとえたことからきています。
花の内側には、黄色い雄蕊と紫色の雌蕊が見られますが、ここまで花開きますと、受粉後に、雌蕊は白毛が密生する果実の束となり、やがて萼片が剥がれ落ちて、翁の白髪のように変化します。
初めて目にしました野生のオキナグサ群落、
心行くまで堪能できました。
ここの貴重な自然が、これからも保全されることを願います。
ほんと、超貴重な群落ですから、、
美しい河川敷の風景、
鬼怒川は、栃木県の豊かさの象徴でもあります。
これからは、自然の象徴でもあってほしいですね。