今日は、どうしても母親に会いたくなって、朝早く福島を出て、雨の中、楢葉に向かいました。
というのも、
昨日の、ふくしま森林文化企画展のオープニングセレモニーのメイン・イベント、
エッセイストで元CNNキャスター安藤和津さんのトークを聞いて、涙出るほど感動したからでした。
安藤さんのトークの前半は、お笑いを交えて始まりましたが、
後半、
安藤さんのお母様の介護についてのお話しで、
とっても、せつなくなりました。
ある時から、優しかったお母様が、突然、凶暴になったそうです。
安藤さんも「このくそばばあ」と思いながら一緒にいたそうですが、あまりにひどいので、ある日、お医者さんに連れて行ったら、
「大きな脳腫瘍ができています。よくこのようなものが出来ていて、生活していましたね。もう手術は無理です。明日からの命は、一日一日、神様から頂いた命として大事にお過ごし下さい」
と、治療不可能、余命いくばくもなしとの宣告を受けたそうです。
安藤さんは、
「いままで、何も分からずに、母親の凶暴さを恨んでいたけど、あんな脳の腫瘍があったなんて……、、」
と、自宅で、号泣したそうです。
僕も、
この話聞いて、目から鼻水でました。
それからの安藤さんは、一念発起して、
血液をサラサラにする食事をお母様にお出しになられ、
余命いくばくもなしと宣告されてから、10年間、奮闘努力して生きながらえさせたそうです。
その間も、安藤さんは、ニュースキャスターなど、お忙しい身ですので、お母様のお世話にはホームヘルパーさんをお願いしたそうですが、、、
ホームヘルパーさんに、食事のことなどお願いしても、言うことを聞いてくれない方が多く、中には、お母様に対して、ひどい仕打ちをされたヘルパーさんもおられたそうでした。
ここで、安藤さんは、
「もし、ここの会場に、介護関係のお仕事に就いておられる方がおられたら、介護は身体の介護だけでなくて、心の介護を大事にしてください。このことはお願いします」
と切々と訴えられました。
、、、、、、、、、、、
僕もね、このお話し聞いて、
母親がリリー園に入所する前、僕も母親のことで、いろいろ頑張ったこと思い出しましたよー。
せつなかったです。
平成18年の時は、母親も認知症が進み始め、ホームヘルパーさんには親切にしていただきましたが、いろいろ変化あると、僕もそのつど楢葉に行きました。
その頃、ひまわり君は、両膝が進行性リュウマチに冒されて自立歩行が困難な状態で、母親の面倒見る以前に、自分のこともなかなか出来ない状況。
そして、僕は白河勤務。
それでも、僕が軸になって動かないと駄目だと、頑張りました。
そして、運命のある日、
その日は、
長女の大ちゃんママが感染性胃腸炎で緊急入院。その見舞いに行ってからひまわり君が入院している病院に行ったら、ひまわり君も2度目の手術の麻酔の後遺症で胃腸が働かず完全絶飲食の状態になっていたのです。あせりました。
追い打ちをかけるように僕の携帯電話が鳴り、
「ばあちゃんの容態がおかしいから、すぐ楢葉に来て」
とのこと。
急いで覚悟を決めて、楢葉に行ったら、熱が出て母親の意識もうろう。
すぐさま、福島の渡利病院に入院予約して、親戚のおばちゃんに同行を頼んで、僕の車で渡利病院(ここは24時間レスキューOK)に連れて行き、入院させました。
検査の結果、肺炎ではありませんでした。ホッとしました。
一日に、家族が3人入院(1人は既に入院)という、はちゃめちゃな事態も、僕の動きでなんとか整理できました。
この経験で、僕は、人間、やってやれないことはないとの信念を持ちました。
それからです。
母親が、渡利病院退院後にすぐに「はなひらの」という老健施設に入所できて、それから2ヶ月後に、特別養護老人ホームリリー園に入所できたのです。
やはり、安藤和津さんのトークの後半は、
親の介護を多少なりとも経験した人は、せつない思いで聞いたと思います。
でもね、
人の命って、
平等なんですよー!!!
健常な人も、身障者も、要介護老人も、
同じ命なんです。
それを分かってください。
みんなの命は、
神様がこの世に届けられた、
地上の星なんですよ!!!!!
手足が不自由であろうとも、
多少認知症が入っていようとも、
平等に、地上の星として、輝いています。
そのことを分かってください!!!!!