昨日(5月17日)の午前中、山の中に入って、植物観察したら、
クマが出そう(というより、確実にいる

)な森の中に、
可愛く咲いている、白く小さなスミレをたくさん見つけました。
このスミレは、何という種類なのか調べることが、今日のテーマです。
最初、ツボスミレかなと思いましたが、葉や茎の形が違います。
第一、ツボスミレは有茎種であるのに対して、この白く小さなスミレは、花柄も葉柄も地面から立ち上がり、無茎種のような感じがします。
ちなみに、環境は、アカマツやコナラなどがまざる二次林の林床です。
仲良く、寄り添うように咲く、白く小さなスミレ。
Love Love



している感じ!!!!!
ほほえましい光景ですねー!!!
お写真の下に、アカマツの落ち葉が写っていますが、それと大きさを比較しても、いかに小さなスミレなのかおわかりいただけると思います。
アカマツの落ち葉の間から伸びるように咲いています。
花の特徴は、こんな感じです。
シュートの高さは、5p〜6pです。
5枚の花弁のうち、上弁と側弁は白色で、唇弁は赤紫色の筋のような条が付きます。
上弁は反巻し、側弁の基部には、細かな毛がモワモワと密生します。
側弁の基部の毛は、透明感があります。
林床にたくさん咲いていたので、たくさん撮影できました。
以下、正面から見た花のお写真をご覧下さい。
続いて、お花を真横から見た姿です。
先端が尖った萼片と、淡く赤紫色がかった、太く短い距が特徴的です。
ここまでくると、このスミレの種類に、思いあたるものが、頭の中に浮かびました。
こちらも、萼片と距の様子が、よくわかります。
続いて、葉の特徴を見ましょう。
葉は、水平に広がります。
葉の形は卵心形で、葉縁に、こまかな鋸歯を見ることができます。
そして、
葉の縁に、細かな毛が見られます。
以上の特徴をもったスミレ、
間違いを恐れずに、種名をあげるとすれば、
フモトスミレ Viola sieboldii Maxim
だと思います。
いかがでしょうか???
学名のViola(ビオラ)は、スミレ科の意味。
sieboldiiは、、 えへへ、 ごめん、調べてみます。。(苦笑)
Maximは、マキシモウィッチ、でしたっけ、ロシアの植物学者のお名前です。
スミレのラテン語名、ビオラって、いい言葉のひびきですよね。
僕は、今まで、浜通りの富岡町や楢葉町、広野町の林の中でフモトスミレを見てきました。浜通りには、普通に見ることができるスミレです。ニオイタチツボスミレなんかと同じ時期に開花します。
昨日、お写真で紹介した白く小さなスミレが咲く森の林縁には、やはり、ニオイタチツボスミレが咲いていました。
花期も同じです。
フモトスミレ?がたくさん咲く森は、まだ雪が残る青い山脈の中腹の山中にあります。
標高は、約750m強です。
ここの奥山では、いろいろなスミレを見てきましたが、フモトスミレ?は初めて出会いました。
あまりに小さいので、今まで見落としていたのですね。
浜通のフモトスミレは、葉に斑が入った、フイリフモトスミレがほとんどでしたが、奥山のフモトスミレ?には、斑の入った葉は見あたりませんでした。
場所によって、葉の特徴が違うのですね。
スミレも面白いですね。
昨日の帰り道、「青い山脈」をくちずさみながら、下山しました。
えーーー、、、
山の中腹に、フモトスミレ?がいて、
山のふもとに、フモトスミレ?が見られないって、
何か変、、
まだ、里山を歩き足りないのですね。
頑張って、探してみます。