毛皮のマリーズの新作を聴く。これがとても素晴らしいのです。金字塔じゃないっすか!
アレンジの主役はホーンやストリングス、鍵盤で、これが志摩さんの豊かな歌メロを彩っている。こんな豊かなメロディメイカーであらせられたのか。
後期ビートルズやビーチボーイズが好きなミュージシャンなら、誰もが一度は作り上げてみたいと夢見る作品ではないしょうか。
歪んだギターなんて殆んど入っていない。制作に志摩さん以外のメンバーはあまり関わっていないらしい。
実際、ロックバンド=毛皮のマリーズでは作り得ない作品なんでしょうねぇ。それで素晴らしい作品が出来てるんですから。バンドヒストリーとしても興味深い。
それにしても、こんな豊潤な音楽家だったんですね、志摩さん。ストゥージーズみたいな人かと思ってた。
顔付きも随分穏やかになってるような。
清々しい青空の下、暖かい陽の光に包まれて東京タワー?から街を見渡す…みたいなジャケットなんですが、
これもとても良い感じだと思います。世界はなんて素晴らしいんだと、希望と祈りを込めたようなこの作品にぴったりだ!
おっちゃんの年になると、絶望的な鬱になる音楽はトゥーマッチなんす。
絶望してる余裕がないんだな。観念的な絶望は若さの特権だったのか。
そんな風に割り切るのも少し寂しいのですが…。
俺のグランジマインドはどこに行ってしまったんだい!?
と、懐かしんでもしまいますが ♪すごい速さでベイベー!ラララ〜夏は過ぎたが そのセンチメンタルはいつか〜 …ついアンディモリが頭の中で流れます。
年とるとあんまり肉や油ものを食べられなくなる、みたいなもんかしら。(ちょっと違う)
毛皮のマリーズ新作「ティン・パン・アレイ」、これは本物の音楽なんだと思いました。
表面上のメロディや楽器のフレーズをなぞるだけでは出来ない何かがある。素晴らしいやんけ。(エセ関西弁)
シングル曲のPVを見て、ベースのヒロTさんがピンクの電話に似てるなあと思いました。
若きベイベー達はピンクの電話というタレントさんを知らないだろうけど。一つ、誉め言葉にはならないとだけ言わせて頂きましょう。ホホホホ。
ボヘミアンズの平田&山崎さんも毛皮のマリーズ好きなんですよ。いやぁ〜気が合いますね。
ところで。ルナシーのベーシスト、Jという方が 「楽器が鳴ってないのは自分自身が鳴ってないんだ」 と言っていた。なるほどなぁ。
あと 「日本のバンドではユニゾンのかっこ良さは未開発だと思う。みんな『散る』じゃん?(笑)」 と言っていた。これも成る程〜わかるなぁ散るって。ウワモノで。

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