ぼくは まだうまれたばっかりだから からだがちっちゃいんだ。
だから ママのおっぱいを たくさんのむんだ。
はやくおっきくなりたいもん。
でも おっぱいをのむのって けっこうむずかしいんだよ。
しってる?
だから ぼくはちょっぴり とくいじゃない。
きょうも ママを「いたい いたい」って こまらせちゃった。
けど ママはどんなときでも ぜったいおっぱいをのませてくれるんだ。
だって ぼくのママだもん。
あのね。
ぼくが まだ おそらのうえにいたときに
「このママんとこに いきたい」って
かみさまにおねがいしたんだよ。
ほかのおともだちも いきたいっていってたから
ぼくは すごくすごくおねがいしたんだ。
そしたら「いいよ」って いってくれたよ。
だから ぼくは やってきた。
でも ママには いっちゃだめだよ。
これは きみとぼくの ひみつだよ。
(左うでの夢/ 坂本龍一)

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