高橋尚子が戻ってきた。2年前の東京国際女子マラソンでは終盤失速し、まさかの2位。アテネオリンピックのマラソン選手選考からも漏れた。まさに
万事Qすであった。仮に選ばれていたとしても「
オマケのQちゃん」と呼ばれ揶揄されたに違いない。しかし、彼女はその後も捲土重来を期して練習を重ねてきた。今年になって恩師である
小出監督から突然の離脱表明。小出監督が
Q鼠に噛まれた猫のように見え、同情を禁じえなかった。独立路線を歩んで今回の優勝となったが、高橋選手は現在のスタッフにはもちろんのこと、応援に駆けつけた小出監督にも感謝の念を忘れなかった。これで北京オリンピックにも光が見えてきた。どん底から這い上がった人間はたくましく見える。最後に高橋尚子がインタビューで観客に力強くアピールした。「
Qすれば通ず」

0