外務省は23日までに、
インターネットを利用して
24時間パスポートの申請が可能な
「旅券電子申請システム」を、年内に
停止する方針を決めた。システムの保守点検などで
維持費がかさむだけでなく、
利用件数が極端に少なく、パスポート1冊当たり1600万円ものコストが掛かっているためだ。同省は、来年度予算概算要求への運営経費盛り込みも見送る。
<引用> (時事通信) - 8月23日23時1分更新
この方針は、
財務省から
「無駄遣いだ」と強く指摘されていたことに対して、打ち出されたものだ。財務省の調査によれば、
2005年度の旅券電子申請の利用件数は総発給件数約
375万件のうち
103件にすぎなかったが、
システム維持費は
年8億円超に上ったという。
旅券電子申請システムは現在、
宮城、岡山、福岡など12県で実施。しかし、申請には
住民基本台帳カードと専用の
ICカードリーダー、各種
ソフトをパソコンに
インストールする必要がある。また、
戸籍謄本などを別途、郵送しなくてはならない。
インターネットを使っての申請のメリットは、足を運ばなくてもできることだが、
「手続きが簡単」という条件がクリアされないなら、無意味なわけだ。1年間に利用者が
100人程度では、ほとんど稼動してしなかったと言われても仕方がない。これが
民間会社だったら、
役員総辞職いやその前に
倒産しているはず。
国のお役人だから何の処分もないだろう。
1冊1600万もするパスポートを手にしてみたかったものだ。持っていたら
プレミアムがつくのか。今回は、外務省も
読みがはずれたようだが、多額の
税金を投資しておいて
「害無省」などと、安閑としてはいられまい。
ソフトよりもまず先見の目をインストールすることが先決だろう。

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