赤城徳彦農林水産相は24日の閣議後の会見に、ほおと額に張っていた
絆創膏を取り外して1週間ぶりに
「素顔」で登場。これまでは
「吹き出もの」と説明していたが、医師によると病名は
「毛包炎」だったことを明らかにした。
農水相の説明によると、17日から顔面の2カ所に張っていた絆創膏は24日朝に取ったといい、跡もほとんど目立たないほどに完治。会見後は
「絆創膏がトレードマークになっていたので、はずすタイミングが難しくて」などと笑いを誘っていた。
<参考>7月24日10時36分配信 産経新聞より
事務所費問題で叩かれていた
赤城徳彦農林水産相が、
外遊から帰ってきてから
絆創膏姿が話題になっていた。
記者の質問もWTOや事務所費問題よりも、顔の絆創膏に集中していた。そのことについて質問されても、赤城農水相は事務所費問題同様、詳しい説明をしないできた。ただ
「皮膚が弱く、ふだんからカミソリで血だらけになる」と話していたようだ。
「毛包炎(もうほうえん)」とは初めて聞いた。原因は何でも
ブドウ球菌が毛孔に感染し、化膿して起こるらしい。ひげを剃ろうとすると悪化するというから厄介である。
筆者は、事務所費問題で釈然としない対応が続いていたので、当初
暴漢にでも襲われたのかと思っていた。だから、なおさら公表できないでいるのかと勝手に推測していた。
昔だけではなかろうが、
漫画のなかで、
怪我をすると決まって顔に
絆創膏が
バッテン(×印)の形で貼ってあった。いかにも
「怪我をしていますよ」というわかりやすい表現である。赤城農水相の場合は、症状が出た
タイミングが事務所費問題と重なり、
バツが悪かったのだろう。
29日は
参議院議員選挙。
大臣ともなれば、
応援演説で全国を駆け巡るのが常であるが、どこからも声が掛からない。当然のことだろうが、
マイナスイメージで
票減らしに拍車が掛かることが想定されているからである。現状では
火中の栗を拾うようなもので、国民から
顔全体に大きな
バッテン印の絆創膏を張られてしまうのが落ちだろう。
事務所費問題は決着がついたわけではない。領収書も
「ルールに従って公表している」を繰り返すばかり。
ルールというよりは、
レールに従いと言ったところだろう。これでは
平行線のままである。明確な説明が待たれるところだ。記者団も絆創膏の質問だけでは、国民が納得しないことはわかっているはず。有耶無耶(うやむや)にしたところで、
「赤城の山も今宵限りか」と
国定忠治が嘆くばかりである。

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