きょうは
9月28日は
「プライバシーデー」。
1964(昭和39)年、
三島由紀夫の小説
『宴のあと』でプライバシーを侵害されたとして
有田八郎元外務大臣が
作者と発行元の
新潮社を訴えていた裁判で、東京地裁が
プライバシー侵害を認め、
三島由紀夫に損害賠償を命じる判決を出した。日本でプライバシーが争点となった初めての裁判だった。
<参照>今日は何の日〜毎日が記念日〜より
昭和39年といえば、
東京オリンピックの年である。その後、
1970年(昭和45年)に
三島由紀夫は
割腹自決を遂げている。俗にいう
三島事件だ。そのときのテレビ報道が思い出される。それまで、三島由紀夫なる作家を知らなかったが、学生時代、
「仮面の告白」の単行本を買って読んだが、内容は覚えていない。今も
本棚に飾ってある。
プライバシーで話題となるのは、なんと言っても
週刊誌であろう。筆者も以前は
「習慣誌」と呼ぶぐらい
週刊誌は読んでいたが、最近はご無沙汰している。週刊誌などの雑誌は、
芸能人、有名人などの私生活を追って、記事にする商売である。その関係者は、それが与えられた仕事だから、当人らは本気で
「職務」を全うしているのかも知れない。しかも、一番欲しいのは
「スクープ(特殊記事)」である。他社が知らない
ネタ(特報)なのだから、
「値打ち」が高いわけだ。それが売り上げにも大きな影響を及ぼすことになる。
芸能人、スポーツ選手、政治家など
有名人ともなれば、いつも回りの
記者、カメラマンの視線を気にしながら生活しなければならないのだから、辛い稼業である。
読者の興味を引こうとするあまり、プライバシー侵害、真実でないことまで記事になることもある。そうなれば、お決まりのパターンで
「法的手段」で
「訴えてやる!」になるのだ。
新潮社もそれ以来、
慎重者?になったらしい。
以前、芸能人同士の恋愛記事で、誤って
「スキャンダル」のような表現をしているのを目にしたことがある。
「スキャンダル(醜聞)」は
「不倫」の場合だけに用いられるもので、両方が
「独り身」の場合には適用しない。この場合は
「熱愛発覚」という。注目を浴びようとするあまり、基本的なことを忘れて、記事にしてしまうようでは出版会社としては情けない。
有名人であるだけで、のびのび
恋愛もできないのは
気の毒な感じがする。筆者は有名人でなくても
「熱愛発覚」の域ではないから、私生活には注意を払う必要がありそうだ。筆者の場合
「スキャンダル」はまずないが、
「CTスキャン」で検診してもらったほうがよいかも知れない。
●関連サイト
三島由紀夫 -Wikipedia-

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