北京五輪もいよいよ大詰めである。昨日は
福島県出身や関連の選手が出場し、健闘した。何故か地元の選手には本気で声援したくなる。
カヌーなどはマイナーであまり目に留めてもらえない競技である。しかし今回は最初から県出身の選手がいたから見方が違った。カヌー競技に出場した
久野綾香選手は、我が家と
親戚に当たり
近所に住む
H美さんの
従兄妹の子である。以前
H美さんからそのことを聞いていたので、
思い入れも強く、注目して見ていた。
女子カヤックフォー500b決勝では、
久野綾香(20)=二本松市、久野製作所=ら
日本チームが1分36秒465で
6位に入賞した。
同種目で日本が入賞するのは初めてのこと。
アテネ五輪は
9位。メダルを取れば話題が大きくなるが、
6位入賞も快挙といえるだろう。後半に持ち味を発揮する久野選手の活躍が大きかったといえる。
日本チームは予選、準決勝、決勝とタイムを縮めてきた。
メキシコでの
高地合宿など厳しいトレーニングに耐えてきた証である。久野の他の
鈴木裕美子、
竹屋美紀子、
北本忍の各選手は五輪経験済み。この種目は
アテネの時と
顔ぶれが変わったのは
久野だけ。久野にとっては
重圧がかかったはずだ。
久野は
二十歳で初の五輪。4年後の
ロンドン五輪では、
日本のエースとしての活躍を今から期待したい。
日本人初出場の
陸上女子1600bリレー予選では、
丹野麻美(22)=ナチュリル−福島大−矢吹町出身、
久保倉里美(26)=新潟アルビレックス−福島大ー北海道出身、
木田真由(25)=ナチュリル−福島大ー北海道出身、
青木沙弥佳(21)=福島大−岐阜県出身の
福大勢4人が走った。
3分30秒52で今シーズンのベストを記録したが、予選1組
8位、全体でも
15位と決勝進出はならなかった。日本記録にはわずか0秒35及ばなかった。
バトンリレーの差でタイムを伸ばせなかったことが、テレビを見ていてよくわかった。遅ければ遅いほど外枠でバトンタッチをしなくてはならないのである。
二走の
丹野が
6位で
木田にバトンを渡そうとしているとき、
木田は上背のある
外国人に追いやられ
7コースでのバトン受け渡しとなったのだ。しかも交錯して
タイムロスがでてしまったのである。
力のある外国勢と走る場合のバトンリレーが今後の課題だろう。
川本和久コーチ(50)=福島大陸上部監督も「やや運がなかったが力は出せた。五輪は世界中の人の期待が高まるのでレベルが高い。さらに
レベルアップを図りたい」とコメントしていた。
いよいよ明日は
男子マラソンで
会津出身の
佐藤敦之選手が出場する。力のある外国人がたくさんいるが、持てる力を十分に発揮してもらいたい。

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