昔から
「コーン・スターチ」と書いてある
ラベルを見かけていたが、長い間、何のことかわからないでいた。それが、いつか理解できたときがあった。
「コーン」は
とうもろこしで問題はない。
「スターチ」は
でんぷんのことである。ここまではわかっていたが、あとは詳しくは知らないままでいた。
「コーン・スターチ」は
ビールのラベルでよく見かける。
ビールや
発泡酒の大半は
麦芽と
ホップで作られる。ラベルを見ると、
原材料は
「麦芽・ホップ・コーン・スターチ」などとなっている。つまり、材料が麦芽、ホップの他に、
コーン(とうもろこし)、
スターチ(でんぷん)が入っていると考えればよい。
日本独特の混ぜもの入りのビールと言ってよいだろう。
<参照> 「今さら他人に聞けない疑問650」(知恵の森文庫・光文社発行)より
「コーンスターチ」のようにコーンとスターチの間に
「・=ポツ:中黒」がなければ、
ひとつの単語と考えてよいわけだ。つまり、とうもろこしから採ったでんぷんのことで
「とうもろこし澱粉」となる。
料理の材料としても
「コーンスターチ」単体で売られている。
でんぷんと言えば、
馬鈴薯(ジャガイモ)や
甘藷(サツマイモ)から製造されるイメージが強いが、シェアにすれば極めて少ないはずだ。
コーンはほぼ
100%輸入物であるから、
コーンスターチはかなりの量なのだろう。
ビール会社の
「コーン」はとうもろこしを
粉砕したものである。コーンそのものの輸入では、
農産物としての
関税がかかるから、粉砕して
「加工品」として
輸入しているかも知れない。
最近は、
ビール、
発泡酒の他に
第3のビール(雑酒)と呼ばれるものがたくさん出回っている。
内容物も多種様々なものが含まれているようだ。
米、糖類、酵母エキスなどである。こうなってくると、もはやビールの世界ではない状態だ。
「そんな麦芽!」と驚く方もおられることだろう。贅沢は言えないが、麦芽・ホップだけのビールを飲んでみたくなってきた。
外国もののビールはどうなのかは、
コーン後の課題にしておこう。

ビール、発泡酒、雑種を問わず、大半はコーン・スターチが含まれている。

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