アメリカで起きた
飛行機の
不時着で
「全員救助」の
ニュースには驚いた。思わず
「すげ〜」と声を出し、
拍手をしてしまった。
ハドソン川に不時着した機長の判断が被害を最小限にとどめたようだ。
サレンバーガー機長(57)が
「ダブル・バードストライクだ」と管制官に報告したらしい。エンジンが鳥を吸い込むことを
「バードストライク」と呼ぶが、今回は
「ダブル・バードストライク」ということで、
左右両翼のエンジンの
空気注入口が同時に鳥を巻き込んだことになる。エンジンから
火が出たため、機長は
緊急着陸を要請した。管制当局は近くの空港への着陸を指示したが、機長はハドソン川に
不時着水をしたのである。
テレビや新聞の写真で見る限り、機体にはほとんど
損傷が見られなかった。通常の着陸となんら変わらない形で着水したようである。川の両側には
高層ビルが乱立しているところで、一歩間違えれば大惨事になるところであったのだが、
川幅が1kmあったことが幸いしたようだ。
ニューヨークの気温が
氷点下マイナス6℃では、水の中に入ったなら
水死してしまう可能性も大きいが、
フェリーや沿岸警備隊の
救助船がいち早く救助に駆けつけたことが、死者を出さずに済むことができた大きな要因である。これらの見事な
連携にも拍手を送りたい。まさに幸運が幸運を呼んだ奇跡と言えよう。
ところで、
「バードストライク」は耳慣れない言葉ではあるが、現実には相当の
事故件数が報告されているらしい。筆者は、
10年以上前になるが、
「バードストライク」について
テレビで
「実験」を見たことがある。鳥も大群になれば、エンジンに吸い込まれてしまう確率は高くなることは間違いない。そしてエンジンが
故障することもあり得るわけだ。
実験の話であるが、何でも
高速発射台に
ニワトリを入れてジェットエンジンに飛ばすのである。そして衝撃度、損壊具合を試すわけである。万が一鳥を吸い込んでも、エンジンが異常なく作動を続けることができるか重要な実験なのだ。
実験台に使われる
ニワトリは気の毒ではあるが、尊い
人間の命を守るには仕方のないところか。ただ、そのときは死んだニワトリを使ったのかも知れないが記憶は定かではない。
筆者のような
ボウリングをやるものにとっては、
ダブルストライクも
トリプルストライクも
歓迎するところだが、
飛行機にとっては
ダブルバードストライクも
ターキーも
招かざる客であることは間違いないだろう。
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