読売新聞の投稿欄
「USO放送」の県内投稿者で作る親睦団体
「福島USOくらぶ」の
新年会が
1月20日(土)、会津若松市の
居酒屋「庄や」で開催された。
午後7時の案内であったが、昨年開始時刻を勘違いして
遅刻したこともあり、同じ轍は踏むまいと早めに向かった。
午後6時30分過ぎに到着したが、予想通り
1番乗りであった。
「USO放送」は
読売新聞の
社会面(全国版)と
地域面(地方版)に掲載されているもので、一般には
「三行コント」と呼ばれている。日頃から投稿に励んでいる会員が久しぶりに一堂に会した。
新年会には
来賓である
読売新聞福島支局長の
Iさんを含め
8名が参加した。
コントを競う投稿メンバーだけに、
新年会と言えども単なる
飲み会だけでは終わらない。
出題者となる
Iさんから
「宿題」をもらっている。
I支局長は昨年
6月に着任したばかりだが、昨年6月に開催した
「第3回福島USOくらぶ大会」にご臨席を賜った。今回も快く出席して頂いた。
会津からは
「レッツ剛さん」、
「やぶ石屋さん」、
「赤べこさん」、
「笑い茸さん」、
「車輪の上さん」、
「望楼さん」と
エンピロが参加した。事務局からは当初参加予定だった
福島市の
会員が出席できなくなった旨の報告があった。
事務局長である
赤べこさんの進行により進められた。赤べこさんからは
「福島県USO放送平成30年度番付」が配布された。
1年分を毎日集計して
一覧表を作成したもので、この地道な取りまとめには本当に頭が下がる。
番付表を見れば、
地方版掲載回数、
全国版掲載回数などが一目瞭然であり、お互いの競争意識も高まり、次年度への励みにもなる。最初に、
レッツ剛会長が来賓の出席に対し御礼を述べながら
「昨年は維新(戊辰)150周年にあたったが、今年も威信を掛けて励んで頂きたい」と年頭の挨拶をした。さりげなく
イシンを掛けている。併せて
乾杯の音頭をとった。続いて、
I支局長が
「年末年始はゴーン前会長と除夜の鐘を組み合わせた作品がたくさん押し寄せた」ことなどを盛り込んだ挨拶をされた。
最初にも触れたが、
USO放送投稿の
メンバーであるので、酒を飲んで歓談するだけにとどまるはずはない。新年会開催通知と一緒に送られてきた
I支局長から課せられた今回の
「宿題」は
「疲れ」となっている。各自A4版の用紙に
作品を書いて持ってきた。
手書きもあれば、
パソコンで打ったものもあるが、
投稿者(ペンネーム)は伏せてある。
選者である
I支局長に
1席(優勝)、
2席(準優勝)、
3席(3位)を選んでもらい、全作品の講評を頂くことになる。今回のお題は
「疲れ」だが、
年末年始の
飲み疲れもその一つだろうか。
1位に輝いたのは
レッツ剛さんの作品。
2位が
エンピロ、
3位に
笑い茸さんが入った。紙面の都合上、表彰台に上がった3人の作品のみを紹介することとしたい。
【優勝作品】
ブラック労働
疲れを知りません
−AI
(レッツ剛)
ここ数年、
ブラック企業や
ブラック労働という言葉をよく耳にする。また、
自殺者が発生するなど大きな
社会問題にもなっている。
サービス残業や
長時間労働を強制し、なおかつ若者を
「使い捨て」にすることもあるが、決して許されるものではない。今はどの世界にも
AI(人工知能)が使われるようになった。人間の何十倍、何百倍ものの
処理能力を持ち、現代社会においては欠かすことのできない存在となっている。
コンピューターとりわけ
AIは
「疲れたよ」と声を発しないが、心の奥底では
「いい加減にしてくれよな」と人間に対して
悲痛の叫びを発しているかもしれない。レッツ剛さんの作品は劣悪な企業・職場体質に
警鐘を鳴らしているばかりか、
AIの本音を代弁しているかのようで、まさしく
ブラックユーモアに長けた秀作と言える。
【準優勝作品】
緊張の連続
結婚疲労宴だった
−辛郎辛婦
(エンピロ)
ひと昔前までは、
結婚披露宴で
新郎新婦が
ひな壇に長時間座るなど、披露宴が終わるまでは
緊張が続いたものである。今の
新婚カップルは既に
籍を入れているなど、こちらから眺めていても
余裕さえ感られ、
物足りなさを感じるのは筆者だけではなかろう。
司会進行の言葉に
「新郎新婦は朝から緊張の連続で大変疲れております。これより先、座ったままご祝辞を頂くご無礼をお許しください」という
決まり文句がある。
エンピロはこの場面を
作品に仕上げた。
“結婚疲労宴”だけでは物足りないので、
“辛郎辛婦”と
遊び心を加え
シャレを重ねてみた。
二重の
掛詞(かけことば)にしている手法・技法が選者の採点に
加点されたと言っていいだろう。
【第3位作品】
年末年始
疲労困憊(こんぱい)
−財布
(笑い茸)
笑い茸さんは
三行コントで短くまとめるのが実にうまい。
福島県で平成30年度の
掲載数で
トップを誇り、
東の正横綱に君臨している。年末年始はどこの家庭も
「せめて盆と正月くらいは」と
財布の紐が緩み、どうしても
出費が多くなる。この作品では
年末年始の
慌ただしさを見事に表現している。しかも
財布に焦点を合わせたところが奥ゆかしい。余談になるが、出入りの激しい
財布(サイフ)も疲労してはいるものの、料理に携わる
女房(ワイフ)も
包丁(ナイフ)も疲れていることを忘れてはならない。
支局長からはそれぞれの作品に
講評を頂いた。また、会員から
「毎日平均して何通の作品が投稿されているのか?」という
質問があったが、
約20通とのことだった。掲載されるのは
毎日1作品であり、
競争率20倍はかなり高いと言える。ちなみに
全国版掲載となると、
約700倍の難関となるらしい。
エンピロも投稿を始めて3年目に入ったが、全国版掲載を目指して精進したいと考えている。
2時間を超える
宴会はあっという間に終わり、支局長を含む
6人が
2次会会場「J」に向かった。ここでも
1時間ほど懇親を深めたが、これでまだ飽き足らず、支局長と笑い茸さんを除く
4人で
3次会会場「0」に足を運んだ。エンピロは3次会の前半までは何とか持ったが、後半は徐々に
記憶が薄れ、いつしかブラック労働ならぬ
「ブラックアウト(アルコール性記憶喪失)」に陥り、
代行を呼んで一足先に帰路に就いた。

司会進行を務める赤べこさん。手書きの
番付表を作成して全員に配布。

平成30年度番付表。エンピロは小結と待望の三役に入った。

挨拶の後、乾杯の音頭をとるレッツ剛会長。

来賓にも拘わらず、鍋料理をよそってくれるI支局長。

飲み放題プランだが、店からは
「八海山」がプレゼントしてくれた。

入賞者の記念撮影。

集合写真。

2次会
「J」にて。エンピロ得意の出身地当てが始まる。一発正解かつ解説付きでスタッフが驚く。

2次会が終わり、東の正横綱笑い茸さんとツーショット。

3次会
「O」にて。レッツ剛会長、やぶ石屋さん、車輪の上さんの常連と最後まで楽しんだ。

今度はエンピロが加わり記念撮影。

3次会も後半になると酔いが回り記憶が薄れる。デュエットで何を歌ったのか覚えていない(おぃおぃ)。

準優勝のトロフィー。大会名は
「平成最後の新年を祝う会グランプリ」となっている。

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