このところ、
初物を相次いで食する機会があった。いくつかを
ピックアップしてみたい。
毎年5月になると、農作業の合間に
ヒロゴ(蒜子=ヒルゴ)を採ってきて食べるのを楽しみにしてきた。今年は
4月からかなり繁茂しているのを見かけた。畑からの帰り道に、
女房が道路脇の
ヒロゴを見つけ掘ってきたのが最初。夕食時、
晩酌の最高の
酒の肴・おかずになる。
畦畔や
堤防法面、
道路脇に出ているものなので
元手は掛かっていない。
会津では
ヒロゴと呼んでいるが、実際は
ヒルゴが訛ったもので、呼び名については、
ノビル(野蒜)→
ヒルゴ(蒜子)→
ヒロゴと変化したと考えればよい。
最も簡単なのは
生味噌をつけて食べる方法。生味噌をつけて食べるのは早い段階で玉がまだ柔らかい時がベスト。もう一つは、
麺つゆを
グラスに注ぎ、そこにヒロゴを浸しておく方法。これだけで美味しく食べられる。麺つゆの場合は、
一晩浸して置いて、柔らかくなるのを待って
味が滲み込んでから翌日に食べる。最近はこの方法はやっていない。ヒロゴは自然界に生えている山野草の中では
クセが強い部類に入るが、独特の
香りはクセになる。どちらの方法も手間は掛からない。
3つ目は、手間は少し掛かるが、
ザラ砂糖や
みりんを加え
油味噌で炒めるもので、ご飯の
おかずにもなり、においが苦手な人も食が進む。我が家の
食卓には登場しない年はない。1回で2、3日は食べているが、1回あたりの
摂取量が多く、女房はエンピロの
高血圧を心配する。我が家のようにヒロゴを採ってきて食べているところは少ない。近くの畦畔から頂いた
自然の恵みを味わない手はない。
3月に
「フキノトウは蕗(フキ)の花の蕾(つぼみ)にあたる。蕗(フキ)は地下茎で広がる植物であり、春に地下茎から出てきた蕾(つぼみ)がフキノトウの正体である」ということを
ブログ記事にした。つまり、
蕗(フキ)と
フキノトウは
同じものなのだ。
転作田のフキがいつの間にか大きく育っていた。さっそく収穫してきて頂いた。水に浸し
「たんさん」で
アク抜きをした。湯がいてから炒めた。
炭酸(重曹)を入れるときれいな色になる。
ワラビを茹でるときにも使う。
女房の実家から
コゴミを頂いた。
義兄が
自宅屋敷回りの空き地に出ていたものを収穫し、わざわざ届けてくれたのだが、我々は夕方
買い物に出かけていて
すれ違いになってしまった。
玄関前において帰ったという。さっそく、その日にコゴミを茹でて
初物を食べさせて頂いた。定番の
「おひたし」である。初物ほど美味しいものはない。
まだまだ
初物は他にもあったが、代表的なものをアップしてみた。
スーパーから買ってきて口にする初物ではなく、
自然の恵みを惜しみなく享受できるのはありがたいものである。
【4月25日】
【4月26日】

女房は翌日も収穫してきた。
【4月27日】

ザラ砂糖、みりんを入れて油味噌炒めにする。

アツアツごはんに載せて食べるのが堪らない。
【3月17日】

フキノトウとフキのコラボ。
【4月25日】

フキがかなり育ってきた。

太いものもかなりある。

皮を剥いてから水に浸してアク抜きを施す。その後タンサンを入れて茹でる。

フキの炒め物。
【4月27日】
【4月25日】

義兄が届けてくれたコゴミ。

ゴミを取りきれいに洗ってから茹でる。
【4月27日】

我が家の食卓で“初物バイキング”となった。
【4月29日】追加

コゴミのゴマ味噌和え

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