春の農作業の
集大成とも言うべき
田植えを
17日(日)と
18日(月)の
2日間にわたって施した。水稲農家はここに至るまでの
1ヶ月間が正念場であり容易なことではない。しかし、昨年から
種まき及び
苗管理がなかったために心身ともに
余裕ができた。
農業法人「AYファーム」を通して
成苗になったものを買い求めることにした。予約した
苗箱は
250枚で、1枚当たりの単価は
660円(税込み)となり、総額もかなりとなる。「AYファーム」が窓口となって受け付けてくれているが、実際は
農業法人「S育苗センター」に直接申し込んでいることになる。なお、
箱処理剤(殺菌・殺虫)は
播種の時に施されているので、1枚
825円(税込み)となる。金額はかさむが、一箱に
50gずつ散布する
手間暇を考えれば省労力に繋がり問題とはしない。
17日は朝から暑くもなく寒くもない清々しい天候で、絶好の
田植え日和であった。
温度が低い時、
風が強い時や
雨が降っている時に田植えをやる人はいない。ただ、我々のような
兼業農家であれば、
休日にあわせて計画を組むのが一般的であり、少しくらい天候が悪くても決行することもある。
「S育苗センター」には
午前9時過ぎに
女房と一緒に
苗受領に向かった。
軽トラで1回に
運搬できる箱数は
60枚。
4回で全部運ぶ予定なので、1回に
62枚、
63枚を運ぶことにした。
前日の夕方にに30a区画の
圃場3枚の
水抜きを施しておいた。水の抜け具合も丁度良い状態になっていた。
午前10時に田植えの
開始となった。
苗運搬、
田植えと
2人揃えば何とかなる。センターで苗に
水遣りをして頂いていたので、
苗の落ちもすこぶるよい。苗が乾いてしまわないようにと、2回目に運搬した苗を全て植えることにした。終わったのが
午後1時30過ぎになった。
昼食後は
午後3時からの作業となった。センターに向かい
苗を運搬して田植えが再開。
陸回し(おかまわし)がいると、
オペレーターに専念でき、田植えは効率的に進む。我が家は
苗箱を圃場脇(畦畔や道路)に並べることはしない。軽トラックから直接田植機に積むことにしている。しかも
苗箱載せ台には1枚も苗箱を載せないようにしている。なぜなら、田植機の
株数を
45株に設定していると、
100m往復でちょうど
1箱を使うので、戻るたびに
6枚追加するだけでいいのだ。柔らかいところは植え付けもうまくいくが、水が少なくやや
硬い圃場は、
植え付けがスムーズに進まない。前日や当日朝の
水抜きのタイミングは難しいものがある。
30a圃場の
水抜きを途中で始めたが、なかなか抜けない。田植え機の
爪に苗が詰まることもなく順調に進んだ。苗も長いので、標準よりも
1メモリ深植えにした。数年前、苗が刺さらずに
苗が寝ていることがあったので、それが教訓として生きている。
午後5時に差し掛かるころ、水抜きが遅かった圃場で想定外の
トラブルが起きた。一旦エンジンを止めた
田植え機が始動しないではないか。
業者の担当者に電話を入れたが、
休日のせいで応答がない。ダメ元で車庫から
ブースターケーブルも持ってきて、
軽トラの
バッテリーと繋いで
ジャンプを試みることにした。なんと
一発でエンジンが掛かった。これには女房と
拍手をして喜んだ。田植えが始まる前だったので、道路の近くでしかも隣の圃場の入り口で、ラッキーだった。これが田んぼの真ん中で止まってしまったらと考えるとゾッとする。軽トラックで
3回運んだ
180枚余りが無くなったところで、この日の田植えは終了。
午後5時40分を過ぎていたが、で
約105aの田植えを済ませたことになる。植え付けをした圃場の
排水口を止めて
午後6時過ぎに自宅に向かった。田んぼの水抜きのタイミングは難しいが、
やや水が残っているくらいが田植え機の走りもよく苗の植え付けも良いことは間違いない。
18日(月)は
午前9時に
センターで最終の苗を積み込んだ。前日
中断したところからの
田植えとなる。この日はどんよりとした雲行きで
雨が心配されたが、最後まで雨に当たることはなかった。今更ではあるが、
晴れ男エンピロの出番の時は圧倒的に
天気が良い。ウソのような話である。前日の30a区画の残り分
約17aの田植えをおこなってから
遠方にある圃場に向かった。この圃場は
20aだが
台形の形をした
変形田である。農作業がやりづらいのは想像に難くない。田植機が
Uターンすると泥が柔らかく
タイヤ痕が深く残る。最後にこの
枕部分を植え付けすることになるのだが、昨年よりは土の
凹凸は少ないか。2日前に施した
“にわか圃場整備”の影響も少ないようだ。
正午前に全ての
田植えが終わった。
空き箱を返還して
センタースタッフの方々に
お礼を述べて帰宅した。今年は
田植え機の
トラブルが発生したが、
バッテリーが弱ってきていることが考えられる。取り敢えずは
バッテリー補充液を注入して様子を見ることとしたい。昨年に続いて
苗詰まりは1度もなく、ロスタイムがなく順調に進んだ。田植え機の
注油など
始業点検や
メンテナンスを十分に施しておいた甲斐があった。
女房は
「箱洗いがないのはうれしいね」と話した。
エンピロも
「お金は掛かっても身体の負担が少なく時間に追い回されることがない。余裕があっていい」と続けた。
【5月16日】

バッテリーのマイナスターミナルを繋ぐ。

ロールマット注油口に注油。

植え付け爪にも中油。

ガソリンを注入。昨年燃料タンクは空にしておいた。

苗載せ台を軽トラに積んで準備万端。
【5月17日】

圃場入り口の反対側から圃場入り口に向かって植えていく。

植え付け具合もいいようだ。

陸回しは女房一人。軽トラから苗箱を直接田植え機に手渡すのだが、かなりの労力となる。

Sセンターの育苗ハウス。苗は十分に育っている。

オペレーターのエンピロ。

最後は6条植で外周回りとなる。

エンジンが掛からなくなるという思わぬトラブルが発生。ブースターケーブルでジャンプを試み一発で始動。

午後5時40分に田植え終了。田植え機は圃場に置いたままにして苗皿は自宅に持ち帰る。
【5月18日】

台形の変形田の田植えが開始。

最後の仕上げに入る。

変形田なので畦畔と田植え機が直角でないことがわかる。

苗の残りはこれだけ。250枚注文したが、計算通りうまくいった。

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